架空鉄道

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架空鉄道(かくうてつどう)は、実在しない架空の鉄道のことである。あるいは、そのような架空の鉄道を空想する趣味・創作活動のことである。

略称は架鉄(かてつ)。

概要

自身の設定した架空路線の路線・ダイヤ・運賃などをシミュレートしたり、走行する鉄道車両や駅などの鉄道設備を創りだして鉄道模型にしたり、舞台が実在地の場合は路線を実際に自動車、自転車などで走ってみたりするなど、架空鉄道は、多くの切り口から語られている。

元々、地図上で鉄道の走っていない地域に対し架空の路線を想像することは、鉄道愛好家であるなしを問わず行われてきた。モータリゼーション以前に全国各地で行われていた鉄道敷設運動は、「この区間にもし鉄道路線があったら」という想像を具現化させようとするものであり、事業化以前のこうした鉄道路線は、広い意味で架空鉄道の一種であるといえるであろう。 近年、インターネットの普及に伴い、架空鉄道が数多くのウェブサイトで公開されるようになり、鉄道趣味の一分野として広く認識されるようになってきた。これに影響されて、交通計画や土木工学、交通地理学などの関連分野の学問に走る者もいる。

架空鉄道の舞台

実在地

実在する土地を舞台に架空鉄道を展開するものである。

  • 未成線をベースとするもの
未成線(未完成の鉄道路線や、計画が中止となり開業されずに廃棄された鉄道路線)や事業計画があった鉄道路線が、もし完成・開通していたら、どうなっていたかをシミュレーションするものである。
紀行作家である宮脇俊三の作品「線路のない時刻表」に登場する架空の時刻表や、当時未開通であった瀬戸大橋の乗車記は、これにあたる(なお、当作品に掲載された未成線は後に全て開業した)。
  • 存在する路線をベースとするもの
現存する鉄道をトレースし、駅を追加・削除したりダイヤをいじることで、自分なりの鉄道路線を創るものである。単純にトレースするだけでなく、新規路線を延ばしたりする場合が多い。
川島令三の提言なども広い意味では、これにあたる。
  • 廃止線をベースとするもの
既に廃止となった路線が現存していたら、どうなっていたかをシミュレーションするものである。
  • 史実と関係なく路線を設定するもの
単純に「自分が走らせたい路線」を地図の上に描くものである。ウェブサイトの中で、最も多いのがこのタイプである。
次の2つが代表例。
  • 「あったらいいな」型
「ここに鉄道があったらいいな」という動機を膨らませたものである。
宮脇俊三の作品「夢の山岳鉄道」は、これにあたる。
また、政治家の公約などで出てきた鉄道敷設構想がもし実現したらと空想するものもある。
  • 自転車実走路線型
自宅周辺などに路線を設定し、徒歩、自転車、自動車などで実際に走ってみるものである。
この場合、ダイヤグラムを作成し、ダイヤ通りに走ってみるなどの遊び方をする者も多い。電車ごっこの発展系と捉えることもできる。

架空地

架空鉄道が敷設される環境自体を一から空想するものである。舞台となる架空地の形態によって分類できる。

  • 現実挿入型 - 日本近海に架空の島を作るなど、現実世界の中に架空の土地を作る類型
  • 完全架空型 - 架空の国架空の星など、世界観が完全に架空であるもの

小説やアニメーションなどのフィクション作品で登場する鉄道路線などから空想を膨らませていくものもある。宮沢賢治の作品「銀河鉄道の夜」に登場する銀河鉄道も、この範疇に入るであろう。なお、銀河鉄道は、のちに松本零士の作品「銀河鉄道999」にも登場した。

また、シムシティ・A列車で行こう・BVE・Trainsimなどのシミュレーションゲームも、これの一形態である。

架空地図架空都市も、鉄道路線を描写する場合はこの形態と見なせる。しかし、全ての架空地図作者が鉄道を第一の創作対象としてるわけではない。そのため、「架空の世界の中にある現実の鉄道」という分類になる場合もある。

完全架空型の場合、現実の地形等の制約を全く受けないため自由な路線展開が可能だが、その代わり現実との関わりを全く持たないため、思いや世界観が伝わりにくい。そのため、作者には豊かな表現力が求められる。また、世界観を完全に架空にした場合、歴史など全てを創作する必要がある[1]

現実挿入型の場合や、基本的に都市圏交通が主となり、中~長距離列車を設定に加えたい場合には適さないという説もあるが、全てを作る完全架空型の場合はむしろ適しているだろう。

架空鉄道の表現法

地図

架空鉄道の走る地域の地図を作品とするものである。架空地図の一形態と考えられる。

物語

架空鉄道を、ひとつの「物語」として空想していくものである。 架空鉄道を舞台に、そこに息づく人々の声や生き様を綴るものや、架空鉄道の歴史をひも解いていくものがある。

車両・模型・創作

架空鉄道を走る鉄道車両を空想していくものである。発展して、鉄道模型を製作するものも多い。 思い入れのある特定の鉄道車両を架空鉄道に走らせたり、理想の鉄道車両を考案したりする。 描画力や模型の製作技術がないと、想いが伝わりにくい。

公式ウェブサイト

ウェブサイトを、鉄道会社の公式ホームページのような構成とし、架空鉄道を空想していくものである。 運賃、プレスリリースなど鉄道にまつわるもののほか、バス・飛行機など他の交通機関と複合的な展開を狙うものや、鉄道本体よりも沿線開発や系列百貨店の展開に力を入れるものなどもある。

このため、多くのコンテンツを擁し内容が豊富な反面、内容の核となるものが乏しくなってしまうことが多い。またプレスリリースに台風や地震による列車運休など実際の事件を流用した例もある。この場合、現実味が出る反面、当該事件・事故被害者に対する行き過ぎの感情不配慮などが生じてくることもあり、近年は自粛・また非掲載の暗黙のルールがある傾向が強い。 ただ、ガイドラインなどを設置して実際に自然災害などが発生しても、遅延や運休程度の設定にとどめるウェブサイトも増えてきた。例えば、アメリカ同時多発テロや東日本大震災などのように被害者が実在する事件を「ネタ」として扱った架空鉄道作者がかつていたが、不謹慎であるという意見が相次いだ。

会社の沿革を語る上で過去に災害や重大事故があったとする設定に関しては、賛否が分かれている[2]

その他

上記のほかにも、設定をノートにしたためて楽しむもの、絵画にするもの、多人数で電子掲示板などを用いて鉄道を創りだしているもの、鉄道という概念を取り払ってしまおうというものなど、表現法は様々である。

脚注

  1. その極端な場合が架空言語までもを作ってしまう例である。
  2. 同様の問題は架空言語・架空地図などの場合でも議論となったことがある。架空鉄道が描写の範囲が鉄道が中心であるのと比べると、架空言語・架空地図は世界全体が描写対象であるため、甚大な被害を出した戦争や災害に関して語られることも少なくない。また、架空言語作者同士の「対立の火種」を種にして戦争や災害の設定に昇華した設定がなされる場合があるが、これについては一部から不謹慎という批判もある。

関連項目

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