更紗翻訳解釈

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更紗翻訳解釈(さらさほんやくかいしゃく)は、「想像地図・城栄」において、言語の設定に関する問題点を解釈を変更することによって解決する試みである。また、その解釈のことである。

定義

城栄国では、日本語とは異なる言語が使われている。しかし想像地図は、地名などを含めて全て日本語に訳されて描かれている。」という解釈である。

背景

想像地図の世界観は、完全架空の世界であると設定されている。より詳しく述べれば、想像地図の舞台は「城栄国」という架空国家であり、この架空国家は「泉星」という架空惑星にあると設定されている。

にもかかわらず、言語に関しては、「城栄国で話される言語『城栄語』は、文字・単語・文法・発音のいずれも、日本語に非常に酷似している。その酷似度は驚異的であり、日本語の文章は大概の場合は城栄語の文章として通じるし、逆もまた然り。」と設定されてきた。当然ながら、これに対して、「架空惑星の架空国家、つまり異世界である限り、日本語と同じ言語が通じるのはご都合主義的である」という批判が上がった。

そこで、城栄国で話される言語自体も、架空言語をゼロから創り上げることによって、このようなご都合主義的な部分をなくすという構想が持ち上がった。これが第五期構想である。そこで、まずは中国語のような表意文字を用いる言語を作り、それから日本語のような言語を作ることが構想された。

2014年、中国語のような架空言語と日本語のような架空言語は、それぞれ千織語更紗語と名付けられて創作が開始されたが、架空言語の制作は難航・迷走し、2015年に諸事情により制作続行は停止し、事実上の未成線となってしまった。その結果、言語に関するご都合主義的部分は、是正されないまま放置されることになった。

しかし、2016年12月16日、新たな解決方法が発案された。それは、「城栄国では、日本語とは異なる言語が使われている。しかし想像地図は、地名などを含めて全て日本語に訳されて描かれている。」と解釈する方法である。この解釈は2016年12月28日に正式採用され、現在の想像地図の公式設定となっている[1]

そして時は流れ2019年8月5日、架空言語の創作が再開されることが決定された。一方で日本語版の地図も保持されることになっており、日本語版の地図については引き続きこの解釈の適用対象となる。

概要

この解釈は、地図に書かれた地名は「日本名」であると解釈するという方法論である。

わかりやすく言えば、「日本語版の想像地図は、更紗語表記の地図をドラえもんの道具の翻訳コンニャクを食べた状態で見たようなものであり、『真の』城栄地図は更紗語で表記されている」ということである。

すなわち、城栄国で使われている言語は「更紗語」であるが、想像地図には更紗語が日本語に翻訳された地名が描かれている、と解釈するのである。こうすれば、実際に架空言語を制作することなく「架空の惑星なのに日本語が通じる」というご都合主義は排除できる。

ただし、この解釈の採用は将来的な架空言語創作構想を完全に破棄するものではない[2]。日本名に翻訳された地名を逆に更紗語に翻訳することによって、更紗語での地名が創作される予定である。なお、この翻訳の方法には複数の類型が存在する(更紗語翻訳地名の類型を参照)。

応用

  • 単位系(度量衡)についても、本当は地球の単位系とは異なる単位(想界単位系)が使われているが、地球の単位系に換算した値で計算や表記が行われている。
  • 紀年法についても、地球の西暦と泉星の暦法(想界暦)は全く異なるが、地球の西暦に換算した年代を表記している[3]

名称について

更紗翻訳解釈」という名称は、「城栄国では更紗語が使われているが、想像地図はそれを日本語に翻訳したものであると解釈する」という内容に由来する。現在の想像地図に地名として存在する「更紗」とは無関係である。

なお、「この解釈を公式設定として正式採用する旨の宣言」に対しては「たけべ宣言」という名称が与えられている。

また、更紗翻訳解釈は「想像地図はそれを日本語に翻訳したものであると解釈する」といいつつも「誰が翻訳したのか」を規定していない。これを規定しているのは「高綱解釈」である。

脚注

  1. 想像地図研究所 (城栄国) のFAQ
  2. 一時は事実上の想像地図第五期構想の破棄と考えられていたが、現在は千織語・更紗語製作計画が復活している。
  3. 地球と泉星の公転周期・自転周期はいずれも異なる。

関連項目

外部リンク