旭国

提供:Tanukipedia

この記事では、架空地図を中心とした作品である「Asahi Project」に関する話が記されています。この記事の内容は架空の世界内における事象であり、現実の地名・人物・団体等とは一切関係ありません

なお、「Asahi Project」とはしまがわ氏による架空世界の創作活動のことです。


旭国
旭の国旗
国旗
国の標語:不明
国歌輝く朝日
公用語 旭語
首都 日京
最大の都市 日京
政府
元首等 不明
首相等 不明
面積
総計 約40万km2???位
水面積率 不明
人口
総計(xxxx年 1億4000万人(???位
人口密度 350人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(xxxx年 xxx,xxx
GDP(MER
合計(xxxx年xxx,xxxドル(???位
1人あたり xxxドル
GDP(PPP
合計(xxxx年xxx,xxxドル(???位
1人あたり xxxドル
建国紀元13年9月1日(建国神話による)
通貨 ???
時間帯 UTC不明
ISO 3166-1 AS/ASA
ccTLD .as
国際電話番号 44

旭国(あさひこく)は、Asahi Projectの主要な舞台となっている架空の惑星、瑞球にある架空国家。首都・最大都市は日京。人口は約1億4千万人であり、国内総生産3位の経済大国である。

総説

国号

発音

正式な国号は、「旭国」で、読み方は「あさひこく」である。記述する際に「旭」ではなく「朝日」と書くと、朝に昇る日を表す一般名詞と見なされる。

由来

旭国の古来の国号は「安麗那、海和(あまな)」であった。三野時代に、旭国が曼の皇帝に送った国書に、「朝の日の昇る処の天子、夜の月の浮かぶ処の天子に致す」といった記述がみられる。これを受け取った皇帝は、(当時、神聖な存在とされていた)月が浮かぶ処の天子と呼ばれたことを大いに喜び、多くの返礼を旭国に与えた。この出来事をきっかけに、朝の日の昇る国として「旭国」と呼ばれることになった。

国旗

九日蒼旗と呼ばれる。やや緑がかった青の背景に7つの赤い丸が並び、中央の丸の周りには日輪のような二重の赤い輪があるという図案をしている。

国歌

国歌は国歌法に定められた輝く朝日である。

地理

旭国は雅州大陸の東、越天大陸の南西に位置する島国である。領土の四方を海に囲まれているため、地続きの国境は存在しない。地形は起伏に富み、火山地・丘陵を含む山地の面積は国土の7割を占める。山地は急傾斜が多く、大部分が森林に覆われている。旭本島(本島)、弁善島、神灘島(以上本土)も含めて3912の島を有する。

旭本島は西側の西州と東側の東州とよばれる陸地が、双波路地峡と呼ばれる幅数十キロほどの細い陸地によって繋がれて一つの島を構成している。東州と西州を合わせた旭本島は世界で最も人口の多い島である。東州と西州の間の海で双波路地峡より北側を弓張海(ゆみはりかい)、南側の内海を昴海(すばるうみ)と呼ぶ。東州と西州の間の陸上交通は古来より双波路を経由するほかなかったが、今は魚乃島兼子島に橋が架けられ鉄道と高速道路で行き来ができる。

  • 最高峰 千神山(ちがみさん) 3827米
  • 最長の川 穂臣川(ほおみがわ)
  • 最大の湖 鈴ヶ竜湖(すずがりゅうこ)

西州

西州は南東部の高城平野が最大の平野であり、人口も集中している。面積の7割5分が山地と、山がちな地形だが、東州に比べてなだらかな山地が多い。北西部には遙州台地と呼ばれる平均標高数百メートルほどの台地があり、国内最大の湖の鈴ヶ竜湖もある。ほか、南部には西州最大の風間山脈がありその北端には西州最高峰の好刃山(このはやま、3118米)がそびえている。

東州

東州は、西州に比べると山地が少なく、陸岟平野・北岟平野・南畿平野・江隅平野・山前平野などの大平野が広がる。東州西部を流れる穂積川(ほづみがわ)は旭国最長の川であり、その流域は国内で最も人口が集中している。首都の日京も穂積川の河口付近に存在する。旭国の最高峰は東州の中央部の陸岟山地にある千神山(ちがみやま、3827米)である。標高の高い山地は東部に多く、旭国の最長の山脈である両庄山脈がある他、七宝山地や興斐山脈がある。

その他島々

弁善列島は西州の北遙半島から、北東の越天大陸の方向へ連なる火山性の列島である。最大の島は土河島。

神灘諸島は旭本島の南方に位置し、碧陽海の南東、日来洋の北西に位置する島々の総称である。最大の島は神灘島。

気候

ほぼ全域が温帯湿潤気候で、全国的に年間を通して降水量が多く、明確な四季が存在する。夏は南東季節風、冬は北西季節風を特色とする。例外的に、弁善諸島、遙州地方の高地は亜寒帯湿潤気候、神灘諸島は亜熱帯気候に分類される。

自然災害

環境

湿地条約

国立公園

歴史

枢雅大陸と地続きだった旭本島に最初に人類が渡来したのは約2万年前である。紀元前8000年頃から新石器時代が始まり、紐文土器や磨製石器が発掘されている。人々は竪穴住居に住み、狩猟採集や漁撈をして暮らしていた。紀元前1500年頃からは原始的な穀物による農耕が始まり、紀元前3世紀頃からは稲作や青銅器の使用も行われた。稲作が伝わると人口が大きく増加し、やがて、強大な支配力を持つ王が治める国が誕生した。

7世紀頃、南畿地方南部に誕生したアマナ政権は、そうした国の一つであり、周辺の国を服属させ、東州の全域及び西州へと領土を拡大した。アマナ政権は旭と国号を変え、西州北西部の遙国と領土を巡って争ったが、1130年に和議を結び停戦した。旭の王は、太帝と呼ばれ政治を行っていたが、やがて外戚の貴族が実権を握るようになる。14世紀には武装した地方神官である祇士が台頭し、朝廷は内乱鎮圧や地方統治を祇士に頼ったことで更に祇士の勢力を増長させた。内紛により弱体化した遙は、1620年に有力祇士・斎輝正によって併合され、枋門に拠点を置いた枋門宮府による統治が行われた。枋門宮府は遙州において圧政を課したため、反乱が頻発し不安定な支配となり、半世紀ほどで宮府は滅亡する。

宮府滅亡後の乾光帝は、太帝による親政を試みるが、祇士の力は抑えがたく、有力な祇士や貴族を交えた合議政治が行われるようになった。これを評定議会といい、旭国全体の防衛や外交、立法や司法についても話し合わされる画期的なもので、現代の国会の原型となった。その後、帝位継承を巡り内乱が起きると、内乱は地方へと波及し、群雄割拠の戦国時代を迎える。戦国時代は叶聡道、その息子の聡志による天下統一によって終焉した。聡志は旭と遙の併合を行い、1946年に日京宮府の設置・日京遷都を実行した。この時代、旭国は積極的に周辺諸国と活発な貿易をし、南方諸島や越天大陸に植民地を作った。安定した社会情勢のもと、海外から多くの産物・文化が入ったことで日京を中心に豊かな文化が花開き、教育や学問の分野も近代的な発展を遂げた。その後、日京宮府は専制的な政治を行い、増税、度重なる災害によって民衆の不満が高まっていくと、2209年の慶成革命によって崩壊した。

革命後の新政府は、いち早く近代的な立憲君主体制を確立させた。また、世界で初めて産業革命を成し遂げ工業化に成功した。陸海の軍事力を増強し、世界各地に植民地を広げていった旭国であったが、25世紀には度重なる戦争によって国家財政は疲弊、植民地は独立していった。26世紀の到来が近づく現在においても旭国は世界有数の国力を持った瑞球の主要国家である。しかし、少子高齢化、経済の長期低迷、国際情勢の変化など数多くの課題への対応に迫られている。


地方行政

旭国の地方自治は、地方自治法に定められており、地方公共団体は府県と市郡郷の2層制である。2府52県にわかれており、その下には市・郡・郷・特別区(府のみ)がある。地方公共団体は、公選(住民の直接選挙)による議員による国会を持ち、議会は予算の議決の他、法律の範囲内で条例を定める権限を有している。行政の執行は公選される首長(知事・市郡郷長)が行う。

旭国は歴史上、太帝と封建諸勢力の対立抗争が弱かったことで、国の地方下部機関が簡素となっている。中央地方関係の類型は、自治体の事務・権限が個別に列挙されおり、その範囲を逸脱した行為は越権となる制限列挙方式である。

大都市行政

一定の基準を超える人口を持つ市には、より広い行政権限が与えられてる。人口100万人以上の市は、特級行政市とされ、府県と同様の権限・行政区の設置が認められている。人口50万人以上の市は、上級行政市と呼ばれ、府県に準じた自治権があり、行政区の設置が認められている。人口20万人以上の市は准上級行政市と呼ばれ、府県から福祉関係など一部の事務を行う権限が譲渡される。

地方区分

地方区分は国や企業が様々に分けているものの、北岟・山内・日来・南畿・陸岟・逸海・隼爹・八方津・遙州の九つにわけることが多い。

地方の区分
府県の区分
旭国の府県
北岟地方 時近県後田県山鹿県深木県
山内地方 玉里県富松県桧垣県佐木内県
日来地方 笹岡県藤野県若森県笠原県日穂県
南畿地方 三野県桜都県宇取県菊酒県桃摩県牛月県新倉県
陸岟地方 株川県武張県三茉原県上沼県秋口県御狩県
逸海地方 渡崎県裾賀県梶宮県長原県日京府
隼爹地方 清渕県双波路県筒城県服田県比浦県姉治県
八方津地方 魚岡県水森県枋門県芹俣県鴨江県高城府洸阪県薬崎県神灘県
遙州地方 赤間県凪戸県汐川県王蕗県豊磐県洞木県白峯県
※「旭国」はしまがわにより創作されている架空国家。


府県の基礎情報

府県の基礎情報
番号 名称 県都 人口(万人) 面積(平粁)
01 時近県 時近市 710.4
02 後田県 後田市 140.1
03 山鹿県 山鹿市 257.8
04 深木県 深木市 207.6
05 玉里県 玉里市 133.0
06 富松県 富松市 92.6
07 桧垣県 桧垣市 158.2
08 佐木内県 佐木内市 170.2
09 笹岡県 笹岡市 155.5 2460
10 藤野県 波浦市 523.3 4067
11 若森県 若森市 163.5
12 笠原県 笠原市 154.7
13 日穂県 日穂市 184.4
14 三野県 三野市 156.3
15 桜都県 桜都市 480.3
16 宇取県 宇取市 184.1
17 菊酒県 菊酒市 100.3
18 桃摩県 桃摩市 210.3
19 牛月県 宝橋市 121.7
20 新倉県 新倉市 175.0
21 株川県 琴邱市 340.7
22 武張県 崇庭市 314.0
23 三茉原県 三茉原市 524.6
24 上沼県 上沼市 186.5
25 秋口県 秋口市 180.7
26 御狩県 御狩市 193.0
27 渡崎県 渡崎市 112.8
28 裾賀県 裾賀市 139.9
29 梶宮県 梶宮市 164.2
30 長原県 長原市 555.2
31 日京府 日京 1375.5
32 清渕県 奈須市 127.5
33 双波路県 金角江市 926.9
34 筒城県 筒城市 230.1
35 服田県 服田市 138.8
36 比浦県 比浦市 105.9
37 姉治県 姉治市 87.6
38 魚岡県 藤子市 90.5
39 水森県 水森市 238.7
40 枋門県 枋門市 133.0
41 芹俣県 筑島市 234.8
42 鴨江県 鴨江市 409.8
43 高城府 高城 908.7
44 洸阪県 洸阪市 588.3
45 薬崎県 薬崎市 101.7
46 神灘県 真湊市 150
47 赤間県 赤間市 99.4
48 凪戸県 凪戸市 170
49 汐川県 汐川市 125.1
50 王蕗県 王蕗市 220
51 豊磐県 澪市 75.4
52 洞木県 冴岨市 80
53 白峯県 白峯市 99.4
54 土河県 土河市 50

都市

旭国の人口上位13都市
都市名 地方 人口(万人)
日京25区  逸海地方  857.6
高城6区  八方津地方  438
金角江特別市  隼爹地方  302.4
時近市  北岟地方  252.3
波浦市  日来地方  208.6
桜都市  南畿地方  196.6
長原市  逸海地方  151.6
洸阪市  八方津地方  143.8
王蕗市  遙州地方  141.1
鴨江市  八方津地方  140.2
御狩市  陸岟地方  114.4
水森市  八方津地方  112.1
森河市  陸岟地方  108.2

大都市圏

  • 日京大都市圏(3500万人)
首都である日京のほか、港湾都市である金角江のある双波路県、森河市のある三茉原県、長原市のある長原県が含まれている。近年では一極集中が問題視されている。日京=金角江大都市圏ともいう。
  • 高城大都市圏(1600万人)
第二都市である高城を中心に、鴨江市のある鴨江県洸阪市のある洸阪県を主とする都市圏。古代から大陸との交流が盛んで、西州の最大都市となっている。
  • 時近大都市圏(1000万人)
掟手川の河口の三角州上に位置する時近を中心に都市圏が形成されており、北野電器やキタノ自動車など北野財閥系列の企業による製造業が盛んな一帯。
  • 桜都大都市圏(700万人)
旭国の古代政権が誕生した海和川下流、古都・桜都を中心にその外港のある朝夏市を含む都市圏。
  • 波浦大都市圏(650万人)
日来地方の地方中枢都市・波浦市を中心とした都市圏。交通の要衝であり、波浦と笹岡を結ぶ笹岡街道の起点であった。
  • 王蕗大都市圏(250万人)
遙州地方の最大都市、王蕗市が中心。かつては遙国という国家の首都だったため、史跡が数多く残されている。内陸都市であったため、工業はあまり発展していなかったが、現在は情報通信技術が発展している。

日京、高城、時近を三大都市圏。波浦、桜都を含めて五大都市圏とよび、王蕗を含めると六大都市圏と呼ぶ。

交通

旭国の高速道路

道路

自動車・自転車は右側通行である。

道路の種類は管理主体や機能により高速自動車国道(高速道路)、普通国道、府県道、市郡郷道などに分類される。制限速度は一般的に高速道路で百二十粁時(都市高速や大型貨物自動車で八十粁時以下)、一般道路で六十粁時である。道路には、交通事故を未然に防ぐため、若しくは指示・案内による交通の円滑化を目的に標識・看板が設置されている。  

高速道路

旭国では、日京時代に全国に街道が整備され、かなり自由に道路網を通行することができた。第一次瑞球戦争後に自動車が急速に普及したことで道路の渋滞や交通事故等が問題となり、高速走行に対する要求が高まっていったことから、2407年の京桜高速道路をはじめとして全国に高速道路が建設された。高速道路の建設を開始した当初は、全区間が無料で、燃料税などによる財源で整備されていた。しかし、2452年から公共財源の不足により定額制による有料道路制度が採用されるようになった。

鉄道

ファイル:新幹線路線図.jpg
新幹線の路線図

鉄道は全旭各地の都市を結んでおり、通勤通学や観光、貨物輸送など人や物の移動を支えている。鉄道会社には旭国旅客鉄道(ART)や各地の私鉄が存在している。かつては、旭国有鉄道が全国の主要路線を一元的に管理していたが、適切な経営管理や地域の実情にあった運営がなされておらず、巨額の長期債務を抱えて経営破綻した。このため、2445年に国鉄の分割民営化がなされ、ART5社が誕生した。その後、ART各社は安定化した利益を出し上場を果たした。しかし、大都市圏内の鉄道が利益を出す一方で、人口減少や車利用の普及により廃線を余儀なくされる地方路線もでてきており、経営環境はなお課題が残されている。

また、2464年にART日京が「Rakuka」を導入してから全国で電子交通券の普及が進んでいる。2476年からは、ARTと主な私鉄等各社で導入されている電子交通券の全国相互利用が開始された。今後も、更なる事業者の拡大が見込まれ、利便性向上・地域活性化が期待されている。

地下鉄は大都市で最も一般的に利用される交通手段となっている。旭国で地下鉄のある都市は日京、金角江、森河、長原、時近、波浦、桜都、御狩、高城、洸坂、王蕗の11都市である。その他の都市内の鉄道交通手段には、路面電車単軌鉄道がある。

新幹線

高速鉄道として、新幹線が存在している。2413年に日京~高城間で開業した八方津新幹線は世界初の高速鉄道である。その後も、日京~時近間を結ぶ北岟新幹線(2416年)、陸岟新幹線南畿新幹線など日京と地方中枢都市を結ぶ新幹線の路線が続々と開業した。各地方中枢都市の間を結ぶ新幹線としては日来新幹線遙州新幹線山内新幹線が開通し、国内の時間距離を大きく短縮させた。新幹線の最高速度は280~320粁時となっている。

航空

空港は全旭各地に立地している。日京に近い日京国際空港(倉倍空港)が、旭国の表玄関として機能していたが、2430年、新日京国際空港(虹谷空港)の開港に伴い、倉倍空港は国内線を中心とした空港として使用されている。虹谷空港は新幹線駅が直下に開設されたことで、日京からの利便性が格段に上昇した。その他にも、八方津国際空港北岟国際空港南畿国際空港日来国際空港王蕗空港が利用者の多い空港となっている。

海運

四方を海に囲まれている上、世界中に植民地を持っていたことから古くからの海運立国であり、多くの海運会社がある。旭国には717の港湾があり、重要度の高い港湾は、国際戦略港湾国際拠点港湾重要港湾に指定されている。さらに多くの船会社によって多数の貨客船や高速船が運航されており、離島や橋のかかっていない地域間の移動を担っている。

政治

旭国は「議会制民主主義の祖国」と言われ、現代においても安定した民主主義政治が確立している。三権分立によって、立法権国会に、行政権は首相および内閣に、司法権最高裁判所および下級裁判所によって行使される。

憲法

旭国の憲法は、不文憲法である。国家の根本的な規範は、「桃摩条項」(1729年)「権利の御誓文」(2209年)などの歴史的文書および慣習法からなる。その憲法上の規則は、議会立法や慣行を変更、廃止、追加することで改正することができる。

太帝

太帝は、旭国の国家元首である。名目上は「統治権の総攬者」とされているが、慣習上、「旭国および旭国民統合の象徴」という原則に従って政治の実権はもっていない(象徴太帝制)。今日における太帝の職務は、内閣の助言と承認に基づく国事行為(役職の任命、君主外交や儀式など)を行うこととされている。

太帝は、毎週首相から内奏(非公開の面会)を受け、会話を交わす。在位期間の長い太帝ほどの知識や経験は増し、内奏の重要度も増すとされる。これらの制限から象徴太帝制の原則に忠実に従っていると言える。

現在の太帝は第119代・幸尋(ゆきひろ)である。

国会

国会は立法権を有する国権の最高機関である。旭国の国会は二院制で、賢侯院(上院)と民衆院(下院)から成る。賢侯院議員は、祇家・公家の家系に生まれた者(世襲制)や功績が称えられ勲章が授与された者(一代限り)によって構成され、任期は終身制である。民衆院議員は小選挙区比例代表並立制によって公選された議員によって構成され、任期は4年間である。

民衆院は、賢侯院と違い解散はあるものの、大きな権限を持っている。例えば、首相の指名、予算案の承認、一般法案の再可決を賢侯院の承認を必要とせず行うことができる。こうした仕組みを民衆院の優越という。現在の議員定数は、賢侯院が412人、民衆院が739名で合計1151人である。

内閣

内閣は旭国の行政権を担う機関である。通常、内閣は下院で議員の多数を占める政党の党首である総理大臣を中心に、その政党所属の議員20名前後の大臣により構成される。法律の執行、外交関係の処理、条約の締結、予算の作成と国会への提出、公務員に関する事務、政令の制定、恩赦の決定、といった一般行政事務を行う。また、太帝の補佐機関として、太帝の国事行為に助言と承認を与える役割を持つ。

中央省庁

旭国における中央省庁の組織図
旭国の中央省庁一覧
府省 本部所在地
内閣府 宮内庁・消防防災庁・警察庁・消費者庁・子育て支援庁 日京府都城区
内務省 公正取引委員会・郵政通信庁・電子化推進庁・海外領土庁 日京府都城区
大蔵省 税務庁・金融庁 日京府都城区
司法省 検察庁 日京府都城区
外務省 日京府都城区
国防省 退役軍人庁・軍備庁 日京府都城区
農務食糧省 水産庁・森林庁・農山漁村振興庁 藤野県波浦市
教育科学省 観光庁・文化庁・体育庁 桜都県桜都市
国土開発省 海上保安庁・気象庁・住宅都市庁 高城県中央区
商工務省 中小企業庁・資源庁・特許庁 時近県時近市
労働保健省 雇用調整庁・年金庁 高城県中央区
環境省 王蕗県王蕗市
遙州省 王蕗県王蕗市

中央省庁の地方移転

日京一極集中の抑制などを目的とした、中央省庁の地方移転が2475年から漸次行われている。

内務省、大蔵省、司法省、外務省、国防省を除いた七省の本省が地方に移転した。なお、移転した省庁でも政府との緊密な意思疎通が求められる部署は日京に残っており、本省との間の業務は遠隔通信を活用して行っている。

司法

日京にある最高裁判所、全国に九つある高等裁判所(時近・桧垣・波浦・桜都・長原・日京・金角江・高城・王蕗に所在),各県に一つずつ設置されている地方裁判所、そして多数の簡易裁判所が存在する。

政党

政党は、議会と政府、地方自治体で重要な役割を演じている。二大政党制が続いており、自由共進党(中道右派)と立憲社会党(中道左派)が二大政党である。他には朝日の光(中道右派)、社会労働党(左派)、旭国の同朋(右派)などがある。

国際関係

雅州

越天

枢州

カルエボナ

南岟

軍事

旭国軍は、正規軍で約37.3万人の兵員を擁しており、内訳は陸軍23万人、海軍9.3万人、空軍4.5万人、宇宙軍5000人である。国軍法で、侵略戦争紛争解決手段としての戦争は否認されている。

軍の最高司令官は旭国の君主の太帝であるが、首相ないし内閣助言に従い行使されるものであるため、事実上の総指揮権は首相にある。

主たる任務である国の防衛に関する活動の他に、災害派遣や救助活動、特殊事件への対応が行われている。旭国は保有国の一つであり、北日来洋軍事同盟の創設国かつ主導国である。旭国本土のほか、多数の国・地域に海外駐屯地などの施設を有しており、海外派遣も重要な活動となっている。

経済

概要

国内需要が大きく第三次産業の比率が高い。第二次産業では自動車・航空機・電子などの製造業が発達している。

農林水産業

豊富な雨量や温暖な気候等の自然条件を活かしたの水稲栽培が盛んであり、主に家族経営による農業が営まれている。農用地の割合は国土の2割ほどを占め、そのうち45%ほどが田である。熱量基準の食料自給率は約6割で主要先進国の中でも低い水準となっている。近年は、担い手の高齢化、耕作放棄地の増加が課題となっている。

米の収穫量が上位の府県
府県 収穫量(単位・屯)
佐木内県 523,500
玉里県 452,700
白峯県 380,900
山鹿県 357,800
秋口県 321,300
赤間県 303,000
服田県 289,000
上沼県 288,600
比浦県 276,500
株川県 261,900
畜産業

畜産は農業産出額の40%を占めており、旭国の農業において非常に大きな産業となっている。遙州では殺生を禁じる梵教の思想の影響を受け畜産は盛んではなかったが、近代になり食肉文化が普及し、現在では八方津地方や北岟地方と共に一大産地となっている。

林業

森林の面積は国土の6割以上を占め、有用樹種に富む。地形が険しい東州の山間部では林道の開発が遅れているが、比較的地形がなだらかな西州において林業が盛んであり、木材自給率は約75%である。

水産業

旭国の周囲は暖流と寒流の出会う潮目が存在し、好漁場となっている。歴史的にも魚食は好まれており、水産業は盛んと言えるが、各国の排他的海域の設定により遠洋漁業の漁獲量が大きく落ち込み、従事者の高齢化や海洋環境の変動といった要因も加わり衰退傾向にある。

全旭主要漁港水揚げ高
漁港名 水揚げ高(単位・屯)
大吞(桧垣県) 235858
川将(笠原県) 186570
賑田津(汐川県) 142187
剱(服田県) 116818
細野(佐木内県) 97147
友江(芹俣県) 92945
普沼(洞木県) 81733
沖洲(日穂県) 72791
新潮(筒城県) 69491
下津(後田県) 61858

鉱工業

旭国は世界に先駆けて産業革命がおき、世界経済の中で圧倒的な生産力の優位を保持していた。東州内陸部の泊瀬地方には石炭が豊富に採掘され、徳丸琴邱崇庭と言った工業都市が成長した。工業製品は河川交通を利用して日京まで運ばれ、日京は物資の集積する巨大都市となった。また、物資の集積地や重要港湾として金角江も国際的な都市として発展した。やがて、資源不足から海外へ原料を求めるようになり、輸入に便利な臨海地域に工業生産の中心が移った。そうして発展した後発の工業都市が造船や鉄鋼で栄えた時近や軽工業で栄えた波浦である。やがて、2420年代になると、資源不足を補う目的で遙州地方沖合で太白海油田の開発が始められた。

旭国旅客鉄道の区域図
旭国の電力会社区域図

主要企業

機械

自動車

航空機産業

造船

防衛

生活家電

スマートフォン

資源・素材

鉄鋼

化学

石油

製紙

生活

医薬品

化粧品・日用品

時計・宝飾品

衣料品

娯楽

電子遊戯

宿泊

娯楽施設

賭博施設

書店

流通

万屋

薬局

大市場

百貨店

家具・生活雑貨

家電量販店

外食

快食

大衆食

居酒屋

喫茶

廿均

家品店

公共

教育・学習塾

新宗教

基礎設備

民営化企業

国営から民営となった代表の企業は以下の通り

電気・水道・燃気

水道は自治体が、電気と燃気は電力会社・燃気会社が供給する。

現在、一般配送電事業を営んでいる事業者には、北岟電力山内電力日来電力南畿電力逸海電力日京電力隼爹電力遙州電力八方津電力神灘電力の十事業者がある。大手の燃気事業者には、日京燃気高城燃気北岟燃気桜朝燃気波浦燃気があり、総じて「五大事業者」と称される。

財閥

徳丸財閥北野財閥福洲財閥東星財閥が四大財閥と呼ばれている。

金融

銀行

巨大銀行とされるのは、徳丸東星銀行福洲あさひ銀行皇国銀行の3行である。地方銀行には、がある。

生命保険・損害保険

教育

義務教育は八年間で、小学校四年間、中学校四年間に分かれている。小学校で教えられる科目には算数・国語・理科・社会や芸術・体育があり、中学校からはそれらに加えて情報や外国語の履修が始まる。中学校からは部活動、同好会などが存在することが多いが、地域の少年運動部などに入り本格的な練習をしている学生も多い。小学校では組があり、組の担任が授業を教えるが、中学からは科目ごとに異なる先生が授業を行う形式に変わる。

中学校卒業生の殆どは四年制の高等学校(高校)へ進学する。高校は就職を意識した学系と大学進学を意識した学系に二分される。九時半頃に授業が始まり、三、四時には放課となるのが普通である。

大学は高等学校を卒業した者を向かい入れる高等教育機関であり、大学進学率は55%に達している。大学入試試験は、大学進学全国統一試験(略称は大統)と呼ばれる一次試験と、各大学が課す二次試験を組み合わせて行われる。推薦方式や小論文・面接での入試を行う大学もある。

難関大学は全国に七つある旧皇国大学(日京大学桜都大学高城大学陸岟大学北岟大学遙州大学波浦大学)や金角江大学日京工科大学日京地理大学などの国立大学のほか、永安学院大学五十子大学香城大学といった私立大学が有名である。

科学技術

科学技術の発展において、旭国は非常に大きな業績を残してきた。諸科学の中でも物理学数学はとりわけ世界を牽引してきた分野であり、微積分法万有引力を発見した錦藤助相対性理論を発見した榑忠司など、歴史に名を遺す優れた科学者を多数輩出している。現在でも大学や研究機関の技術力は高い水準にある。基礎研究の分野は以前は軽視されがちであったが、現在はその重要性が認識され、予算配分が見直されている。また、大学院進学者に対する学費補助制度を拡充させている。

宇宙開発

現在、旭国は宇宙開発に力を入れている。宇宙開発を主に担っているのは旭国宇宙開発研究機構(ASRA)である。例えば、ASRAは、○○年に打ち上げを予定している人工衛星「采空」による衛星網構築計画を進めており、これにより、瑞球上のどの場所でも高速网接続が可能になることが期待されている。また、ASRAは、越天連邦宇宙局(EUSA)が主軸となって推進する月面着陸計画「クンネチュプ計画」に参加している。旭国と越天は同一言語圏という利点を生かし、今後も一体的に研究や技術開発の協力関係を継続していくと考えられる。

情報技術

生命科学

体育

野毬毬杖蹴毬競馬剱道など多くの体育が近代競技として整備され人気を博している。万国体育競技会は、夏季大会が日京で2回行われたほか、冬季大会が王蕗時近で一回ずつ行われたことがある。

野毬

野毬(やきゅう)は大衆の娯楽の一つとなっており、それぞれの地域に独自の野毬協会がある。旭国内には東州連盟(東連)と西州連盟(西連)の二つの連盟が存在する。両連盟は六つの毬団を以下の都市に持っており、国内には十二毬団がある。

東州連盟

  • 日京、時近、桜都、波浦、長原、琴邱

西州連盟

  • 金角江、高城、洸阪、水森、比浦、王蕗

毬杖

毬杖(ぎっちょう)は、木製の棒を使って毬を打ち合う貴族の競技が、中世に祇士の間で盛んになって競技化されたもの。旭国の国技の一つとされている。世界四大大会が旭国、麓国、越天、南岟で毎年開催されている。

蹴毬

蹴毬(しゅうきゅう)は、泰明時代の貴族が行っていた毬を落とさないように蹴りあう遊戯であった。それが、日京時代になり中流階級の通う学校で競技として発展した。その後、毬が一つあれば簡単に出来る労働者階級の娯楽として世界中に普及した。旭国は世界大会で3度の優勝経験がある強豪国として知られている。

文化

宗教

神祇教を信仰する人が最も多く、年末年始や大嘗祭の時期には国内各地の神社が参拝客で溢れかえる。遙州では大陸から伝来した梵教を信仰する人が9割と多数派になっている。海和(旭)では梵教が禁教とされていた時期もあったが、西州へは徐々に浸透していき、八方津地方では人口の20%ほどが梵教を信仰している。

文学

旭風文学は古代に始まり、長い歴史を持つ。旭国における最古の書籍とされるものは、『大歴典』(1211年)である。『大歴典』は歴史書として読まれているが、神話としての性質が強く文学的な評価も高い。泰明時代初期、13世紀になると口承で伝えられていた各地の風俗や口承で伝わる神話・説話の集大成である『千州記』が編纂された。

14世紀、仮名文字が普及すると、表現力に優れた詩や随筆、物語が多く書かれるようになった。この時代の著名な作品には、穂高式部の『白羅物語』や勅撰詩集の『永代詩歌集』がある。

印刷技術が普及した20世紀になると、国内での文学作品の出版が盛んになり、作家たちは新たな表現手法を模索した。多くの市民の手に文学が届き始めたのもこの頃である。

22世紀には、旭国の文学は自然主義や現実派といった文学運動の影響を受け、写実的な描写を重視する文学が主流となった。また、第一次瑞球大戦期前後には耽美主義や象徴主義の影響もあり、感覚的な表現や詩情に満ちた作品も生まれた。

第二次瑞球大戦後には、旭国でも現代主義文学が台頭した。この時期の作品は、現実を描き出すことを超えた、内面的な表現や精神的な探求を試みたものが多かった。また、泉雪葉晒栄子といった女性作家たちによる社会的・政治的な問題に取り組む作品が注目を浴びた。

谺宝斎『桜花ノ下佇ム少女』

絵画

旭国の絵画は、数世紀の間雅州諸国で随一の地位を誇った。特に日京宮府の統治下では安定した社会情勢のもとで、神社や公家、祇家が、芸術の有力な支援者となった。この時代には、版画の普及により、谺宝斎に代表される四季絵のような町人の手にまで届く芸術が生まれた。

現代芸術においても、高名な芸術家を多数輩出している。

料理

旭風料理は四季折々の食材が使われていることが多く、旭国内でもそれぞれの地方の郷土料理が存在する。伝統的なものにはすぐれた調理技術や食事作法があるほか、近世以降伝来した新しい食材を活用した料理もある。

大衆文化

旭風映画も数多く作られているが、特に高城府針木市には撮影所が集中し、周辺の劇場と併せて観光地となっている。漫画も人気があり、幅広い層から読まれている。

世界遺産

自然遺産

文化遺産

祝祭日

国民の祝日の一覧
名称 期日  意義
元日 1月1日 一年の始まりを祝う
成人の日 2月の第3月曜日 一年の始まりを祝う
太帝生誕日 7月24日 太帝の生誕を祝う
建国記念日 9月1日 建国をしのび、愛国心を養う
敬老の日 11月10日 長きにわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬い、長寿を祝う

社会

国民

旭民族が1億3千万人ほどと大半を占めるほか、遙州地方には独自の文化を持つ遙民族が1千万人ほど住んでいる。ただ、両民族は同一の旭語を話すため、近年その違いは薄れてきている。2400年代初頭の外国人比率は2%ほどと低かったが、高い賃金を志向して旧植民地から移民が多く移住している。現在では外国人人口の比率は約10%となっており、地域住民と移民との間で軋轢が起こることが社会問題となっている。

平均寿命は男性が81.4歳、女性が87.2歳であり、瑞球世界でも上位に位置している。少子高齢化が進み、既に高齢社会に突入している。合計特殊出生率は女性1人あたり1.5人ほどで、世界でも有数の低さとなっている。

国民性

一般的に知られる国民性としては、「実直で勤勉かつ合理的である」「挑戦を恐れない精神性」「自国の歴史や文化に対する高い自負」などが知られている。一方で、「旭国人にお笑いは通じない」「他国の文化を受け入れる障壁が高い」といった否定的な印象も持たれている。

治安

治安は世界的にも良好であり、夜に女性が一人で街を歩くことも一般的な光景である。警察当局の統計によると、刑法犯認知件数は、12万6347件となっており、人口10万人当たりの認知件数は〇〇人で、雅州諸国では最も少ない部類となっている。しかし、大都市の繁華街では、スリやひったくりなどの軽犯罪は珍しくない。金角江高城には、日雇い労働者寄せ場(ドヤ街)や移民街があり、ヤクザによる違法薬物の売買の拠点となっていることが問題となっている。

福祉

旭国は世界に先駆けて福祉国家を目指した国の一つである。社会保険方式による国民皆保険が運用されており、年金制度としては全国民が加入する国民基礎年金と二階部分の労働者年金がある。社会的支出の多くが高齢者に対するものであり、現役世代への負担が増加することが問題視されている。

観光・旅行

観光産業は、旭国の重要産業であり、毎年5000万人ほどの外国人観光客が来訪している。また、旭国民も一般に旅行好きとされており、年に3,4回ほど日帰りや泊まりの旅行に行く国民が多い。

旭国を代表する観光都市として桜都、王蕗の二大都市があがる。これらは長い歴史を持つ遙国・海和国の古都であり、現代でも活気ある大都市で多くの観光客を受け入れるだけの宿泊所や公共交通機関を有している点で共通している。また、王蕗には好刃岳、鈴ヶ竜湖、桜都には聖帝山、海和湖といった風光明媚で壮麗な山岳や湖を有している点も似ている。相違点としては王蕗は寒冷で多くの梵教寺院を有している点、桜都は温暖で多くの神祇教神社を有している点だろう。

首都の日京や金角江といった北畿圏にも多くの歴史遺産や博物館があり、かつ若者文化の中心であることから老若男女問わず人気の観光都市と言える。一方で、高城・洸阪といった八方津圏は、大陸と旭国の文化が交わった独特な食文化や情緒ある芸能文化を持つ都市・地域として観光客を集めている。従来の旭国観光は大都市を中心としており、それは深刻な観光混雑を招いていた。そこで、政府主導の中小都市や農村地域の観光受け入れ整備が進められている。

伝統・祭礼

媒体

電視(テレビ)

旭国社会における重要な報道媒体に電視(テレビ)がある。放送局には2386年に放送を開始した公共放送局の旭国放送協会(AHK)をはじめとして、各民放放送局がある。全国放送網を持つ地上波放送局は、

の6局が存在する。放送番組は、娯楽色の強いものから、音楽、報道、教育など多岐に渡っている。网(インターネット)の普及により電視の視聴率は低下傾向にあるが、放送局は携帯や携脳でも視聴を可能にすることで巻き返しを図っている。

新聞

権威のある大手新聞社として、大旭日報中央新聞東雅新聞政経新聞があり、四大新聞社として知られる。地方では四大新聞社の系列の地方紙が発行されていることが多く、人口あたりの新聞発行部数は他先進国に比べても高い。歴史的に見ても、旭国では日京時代に新聞が登場し、様々な新聞が読み放題の茶屋では富裕な町人の間の政治議論が活発となり、世論形成に大きな影響を与えてきた。新聞社の事業には新聞の発行のみならず、雑誌・週刊誌・書籍の出版事業、各種興行の主催といった文化事業の多岐にわたる。大衆紙も複数存在し、中低所得階層の間で人気を博してきた。低俗な内容を扱う新聞として地位は低かったが、醜聞により政治家が辞任したり、芸能人が出演自粛に追い込まれるなど、今日では無視できない影響力を持つようになっている。

関連項目

外部リンク