想像地図における紙の伸縮問題

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想像地図・城栄」において、紙の伸縮問題(かみのしんしゅくもんだい)は、原盤地図を構成している紙が湿度により伸縮する問題である。

概要

想像地図は、A4用紙を縦横に結合し、それにペンで道路・鉄道・河川・海岸・境界線などの要素を描き込んでゆく方式で描かれている。原盤地図を構成している1枚1枚の紙は「原盤図葉」と呼ばれているが、この原盤図葉が温度や湿度の変化等により伸縮するという問題である。

原盤地図の縮尺は「1万分の1」とされているが、図葉が伸縮すると縮尺が不正確になるという問題が生じる。

解決策

この問題は、縮尺の解釈を変更することにより解決した。

A4用紙の標準サイズは縦297mm×横210mmであるため、「原盤図葉の縮尺は、用紙の実際の大きさに関わらず、南北辺を2970m・東西辺を2100mとなるような縮尺である」と定義することにより解決されたのである[1]

なお、原盤地図を元に製作される広域精密図は、取り込みの過程で「原盤図葉1枚に相当するサイズが29.7mm×21.0mmになるように整形」されるため、原盤図葉が伸縮することによる影響が及ぶことはない。

一方、架空鉄道の里程測定に関しては、原盤地図を使用して長さの測定が行われるため誤差が生じる可能性が指摘されたが、検証の結果、里程測定に求められる精度には影響がないことが判明した。

脚注

関連項目