城栄国
この記事では、架空地図作品である「想像地図・城栄」に関する話が記されています。この記事の内容は架空の世界内における事象であり、現実の地名・人物・団体等とは一切関係ありません。
なお、「想像地図・城栄」とは想像地図の人(TANUKI)氏により創作が行われている、架空の土地を想像して描いた地図およびその地図を作ることを趣旨とする創作活動のことです。詳細はここをご覧ください。
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- 城栄国
- Joei
-
(国旗) - 国の標語:不明
- 国歌:不明
-
公用語 更紗語 首都 南栄 最大の都市 南栄 建国 不明 通貨 城円(???) 時間帯 UTC不明 (DST:不明)泉星標準時+9
城栄標準時ISO 3166-1 不明 ccTLD 不明 国際電話番号 不明
城栄国(じょうえいこく、Jōei[注釈 1])、通称城栄(じょうえい)は、泉星の北半球の中緯度にある国の一つであり、立憲君主制の国家である。城栄列島の島々からなる島国で、人口は約1億人。首都は南栄である[1]。国内には73の都道府県があり、城栄人とヘツクース民族など少数民族、そして外国人が居住し、言語は更紗語を通用する。
概要
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千織大陸の東方沖、泰明洋の北西側にある弧状列島の城栄列島全域を領土としている。面積は約40万km2である[注釈 2]。国土の大部分は温帯に含まれるが、北部には冷帯・南部には熱帯に含まれる地域がある。
首都は、同国の最大都市でもある南栄。南北3000kmに伸びる領土の最北端は北緯50度線、最南端は北緯24度線の付近まで及ぶ。地形の複雑さと相俟って、多様な風土・文化を有する。
政治的実権を持たない象徴君主が存在する事実上の立憲君主制を採用している。
国名
城栄国(じょうえいこく)およびその通称の城栄(じょうえい)は、城栄国の事実上の公用語である更紗語での名称を日本語に直訳した日本名である(詳細は#言語を参照)。国名は「城の栄えたる国」という意味であるとされる。「城」とは必ずしも城砦のことではなく、広く一般に建物、さらには人々の生活を意味するいう説がある[要検証]。
別名
国旗
城栄国の国旗の正式名称は「方城旗」(Quaint Flag)である。
緑色の正方形を斜め45度に傾けて中央に配置した形状であり、城の堀や石垣などを表しているといわれている。
画面で表示した場合、RGBの原色の色で表示される関係上、緑色が明るい色で表示されることが多いが、実際に掲揚する旗はもう少し落ち着いた色が使われることが多い。なお、緑色の部分は「緑」であり、「黄緑」ではない。
言語
法的な規定はないが、事実上の公用語は更紗語(の南栄方言)である[注釈 4]。このほか、一部地域ではヘツクース語など少数民族の言語が使われているが、話者人口が著しく減少しており消滅危機言語となっている。なお、「そもそも公用語を規定する法律がない」という事情により、更紗語も少数民族の言語も、いずれも公用語とはなっていない。
このほか、外国人および外国にルーツを持つ人々によって、想界版英語(仮称)や千織語など外国語が使われており、案内看板などではこれらの外国語が併記されているものがある。
城栄国は地球上の国ではないから、日本語はもちろん、英語や中国語など地球の言語は全く通じない。更紗語は地球上の言語とは全く異なる言語である。文字も発音も日本語や英語などと大きく異なっており、更紗語で書かれた文章を読んだり、更紗語での会話を聞き取ったりする為には学習が必要となる。
しかし、更紗語の地名を更紗語のまま表記してしまうと地球人は誰も読むことができない。そこで、想像地図上では更紗語を(地名など固有名詞を含めて)全て日本語に訳して表示している。例えば、更紗語で「アータスィ」と呼ばれる都市名は、更紗語の「アー」が「赤」・「タスィ」が「松」という意味であるため、日本語版地図においては地名の意味を意訳した「赤松」という名前(日本名)で呼ばれている、というわけである。このようにして、城栄国の地名は想像地図上では全て日本語に訳した状態で表記されている[注釈 5]、あくまでも「本当は更紗語が使われているが、地名はそれを日本語に訳したもの」である[注釈 6]。このため、もし城栄国に行くことができたとして、アカマツと発音しても城栄人は誰も理解することができない。なお、「更紗語」という呼び方もいわば日本名であり、向こうの世界では別の呼び方で呼ばれている。
なお、本記事を含め、Tanukipediaにおいては、特に断りがない限り城栄国の地名等は日本名で表記する。
方言
更紗語の方言
更紗語は、北方方言・中北部方言・東部方言・中南部方言・首都圏方言・南東部方言・南西部方言などに大別される方言連続体をなしている。共通語(いわゆる標準語)は、首都圏方言の一つである南栄方言が基礎になっている。そのため、南栄方言が事実上の城栄国の公用語、ということになる。南北に細長い国で気候や風土の多様性が大きいことも相俟って、方言の差は南北でかなりのものであり、例えば北部の沢岡方言と南東部の長谷部方言の話者が地元の方言だけを使って意思を疎通することは不可能である。しかし、近年は都市部への一極集中や共通語教育、あるいはマスメディアなどの影響によって、方言の多様性は急速に失われつつある。
南西部の安沢県の言語については、貫州の方言との差異が大きく、方言連続体をなしているとは言えないため、「更紗語の方言」ではなく「更紗語族に属する別の言語」である「琥賽語」として扱うことが一般的である。ただし琥賽語は単一の言語ではなく、安沢語など複数の言語から構成される諸語であるため、琥賽諸語と呼ぶことがある。しかしながら城栄国政府は琥賽諸語を更紗語の方言の1つであると見なしているようである。
なお、更紗語族の祖語である更紗祖語は、更紗語の各地の方言と琥賽諸語から再構される。
少数民族の言語の方言
少数民族の言語にも地域による方言がある。ヘツクース語を話すヘツクース人は部族社会で、統一的な政府というものを持たなかったため、ヘツクース語に「標準語」は存在せず、末永ヘツクース語や乙幡ヘツクース語など様々な方言がある。
年代表記
想界暦のほかに城栄国独自の元号を使用している。元号は、象徴君主の即位時にあわせて改元される。
泉星の公転周期や自転周期が地球のそれとは異なるため、想界暦および城栄国独自の元号は、地球の西暦や日本の元号とは全く異なるものである。なお、想像地図について説明した日本語の文章内においては、原則として想界暦と城栄の元号を全て西暦に換算して表記する。本記事もそれに従い、西暦に換算した年月日を表記する[注釈 7]。
地理
国土
国土は数千個の島で形成されている島国で、陸上の国境はない。国土面積は約40万km2[要詳細計算]。領土の大部分は、島弧をなす城栄列島であり、その範囲は南北3000km近くに及ぶ。
十島
城栄列島を構成する主要な大きな島を十島と呼ぶことがあり、「本土」というとこの十島のことである。
- 貫州
- 国内最大の島で、人口の大部分が集中している。南北に細長いが、南側は二股に分かれており、⅄(上下逆のYの字)の縦棒を伸ばした形に似ている。貫州は「島」ではあるが、泉星上に存在する島の中で人口・面積ともに上位に位置しており、かつ貫州内での風土・文化の多様性の幅が大きいことから、城栄人にはあたかも大陸であるかのように認知されている可能性がある。また城栄人の大多数は「貫州人」であることへの帰属意識はほとんど無く、「城栄人」あるいは貫州内の都道府県・市区町村への帰属意識の方が強いものとみられる。
- 北陽道
- 三国
- 日根島
- 陽島島嶼
- 石州
- 五国
- 安武島
- 八州
- 安沢本島
- 西南諸島で最大の島。十島の中では唯一、陸路による往来ができない。貫州からの距離が遠いため、航空機による往来が一般的である。
その他の離島
本土から近い地点を中心に、数千個の離島がある。六花島[7]のように橋で本土とつながっていて陸路での往来が可能な島や、三端中島のように空港があって飛行機での往来が可能な島も存在するが、そのような島は少数に限られる。大部分の離島は、交通路が船舶に限られている。
地勢
城栄国は国土の大半がプレートの収束型境界に由来する造山帯(環泰明洋造山帯)の上に位置している。城栄列島の南西側は貫州の西側に、北東側は東側にそれぞれ沈み込み帯に由来する海溝がある。また、貫州北部は衝突帯になっており、これによって直州山脈が形成されている。そのため地震の震源地になりやすく、毎年のようにどこかで大きな地震が起こっている。また海溝型地震に伴う津波も起こりがちである。また貫州中央部・北陽道・八州は火山が多いことが特徴であり、しばしば噴火による災害が問題となる。
地形
急峻な山地が多く、国土の7割以上が山林に覆われている。このため、人口の集中する都市はのきなみ沿岸の平野部に局在している。
自然地理的区分は、地質構造を基準に、貫州中南部を東西に横断するあざみ熊沢構造線を境に、北城栄と南城栄とに大別される。
山岳は、国内最高峰である美生山(標高4580m)[8]の他にも嶽部山(標高3560m)[9]や吹石山(標高3015m)[10]など2000mを超える山が多く存在し、その多くは貫州に集中している。
河川は、一片川・藤真川などが代表的であるが、大陸の河川と異なり、源流から河口までの距離が短く、海抜高低差が急なこともあって、比較的流れが速い。このため土砂災害が多発することが各所で問題となっている。
気候
国土の大部分は温帯である。しかし、主に北緯40度線以北は冷帯となっている。北緯40度線以南であっても山岳地帯では冷帯となっている場所もある。一方、西南諸島の南部など、南方にある一部の離島は熱帯である。
初夏には雨季があり、晩夏には熱帯低気圧の上陸がありうる。前述の通り、地形が急峻であるため、熱帯低気圧の接近・上陸がただちに土砂災害に繋がることが多い。
植生
国土が南北に長いため、熱帯のものから冷帯のものまで、多様な植物が自生している。大陸から離れていることもあって、城栄固有種も広く分布する。
陸地の7割が森林である。北から南までどの地域も年間雨量が豊富であるため、森林の成立が可能であり、気候に起因する砂漠は国内には見られない。森林は天然林の他に、人工的な植樹が行われた人工林も非常に多い。
地形が急峻で平地が少ないため、平野部は余すところなく都市や農地として開発されている。そのため、平野部の森林は極めて少なく、「森」と「山」の範囲は(森林限界を超える高山地帯を除けば)ほぼ一致する。
環境問題
城栄国の国土は7割方が山林であるが、雑木林から人工林への転換やダム建設・道路建設などにより、古来からの生態系が失われることが各地で問題となっている。
地域区分
都道府県という広域行政区画から構成される。城栄国の都道府県は1都1道2府69県の、総数73都道府県で構成されている[注釈 11]。但し、それより広域の地域区分(地方区分)には、揺れが見られる。
- 安久地方
- 19.真木県 - 20.生方府 - 21.住谷県 - 22.古瀬県 - 23.滝本県 - 24.椎山県 - 25.宗広県 - 26.寺島県 - 27.福本県 - 28.弓木県 - 29.森藤県
- 滝本県・宗広県からなる地域を西陸と呼ぶ(寺島県の一部を含める場合もある)。
- 門南地方
- 48.糸川県 - 49.南栄都 - 50.野波県 - 51.千明県 - 52.竹川県 - 53.園山県 - 54.出岡県 - 55.舟山県 - 56.穂谷県
- 「首都圏」はこれに国重県を加えたもの。
- 五国地方
- 62.柄本県 - 63.浦崎県 - 64.志知県 - 65.鎌形県 - 66.白月県
- 八州地方
- 67.安武県 - 68.城戸県 - 69.戸次県 - 70.岸下県 - 71.江頭県 - 72.森高県 - 73.長谷部県
都道府県の内部には、市町村や、町村をまとめた郡、特別区などがある。一部の市は、政令指定都市などに定められており、その内部には行政区がある。一方で、都道府県に属さない「特別市」といわれる類の行政区画は存在しない。町村は、南栄都の島嶼部を除いて、原則的には全て郡に属している[注釈 12]。なお、「町」は「まち」と読む自治体と「ちょう」と読む字自治体が、「村」は「むら」と読む自治体と「そん」と読む自治体が混在している[11][注釈 13]。
都市
最大の都市は首都の南栄の区部(23区)で、その人口は700万人を超える。2番目に人口が多いのが生方府生方市である。この2都市は城栄二大都市と称される。それに次ぐ3位の人口を持つのが両者のほぼ中間に位置する熊崎県日下部市であり、これらは城栄三大都市と称され、「南日方」という総称もある。
この三大都市に加え、最初期に政令指定都市となった沢田市・栄都市・一柳市をあわせた6都市は「城栄六大都市」と称される。
このほかに、幌面市・別役市・岸谷市・真木市・新山市・芽野市・赤松市・三瀬市・樋浦市・ちぎら市・穂谷市・早津市・向井市・米倉市・城戸市・森高市の16市を合わせた合計21市が政令指定都市となっている。
大都市圏
- 三大都市圏
三大都市圏は下記の3つの都市圏である。
- 「南栄都市圏」とも呼ばれ、首都の南栄都の他に門南地方の糸川県・穂谷県・野波県・竹川県・園山県・出岡県および中葉地方の国重県が含まれ、城栄最大の大都市圏である。
- 「生方都市圏」とも呼ばれ、生方府生方市を中心に住谷県・福本県・真木県・椎山県が含まれる。
- 「日下部都市圏」とも呼ばれ、熊崎県日下部市を中心とする。
- 五大都市圏
五大都市圏は上記の三大都市圏に、下記の2つの都市圏を加えたものである。
- 「幌面都市圏」とも呼ばれ、北陽道幌面市を中心とする。
- 「城戸都市圏」とも呼ばれ、城戸県城戸市を中心とする。比喩的に「八州地方の首都」と表現される場合がある。
隣国
前述の通り、城栄国は島国で全ての隣国は海上で隣接している。海を挟んで国境を接するのは以下の国である。
- 千織(森国)[注釈 14]:千織大陸に位置する大陸国で、城栄海を挟んで西側で接する。
- 散莱:南西側で海峡を挟んで接する。
- ○○国:西側で海峡を挟んで接する。
- ヒッタン国:南東側で海峡を挟んで接する。
- ○○国:北側で海峡を挟んで接する。
地図に未描画領域があるため、隣国についてもまだまだ不明点が多い。上に挙げた国が全てではない。
交通
比較的早い段階から各地を結ぶ道路網・鉄道網が構築されてきており、面積の割に交通網が充実している。現在は、高速道路や新幹線のような高速度の交通機関の整備が進んでおり、さらにはリニアを建設する計画もある。一方で過剰な交通機関の建設を疑問視する声もある。
鉄道
全国を結ぶ路線網を持っていた城栄国有鉄道(国鉄)は1987年に8つの会社に分割民営化され、現在はJR各社となっている[12]。なお、ここでいうJRは城栄(Joei)の鉄道(Rail)だからJRであり、日本のJRとは無関係である[注釈 15]。城栄国のJRは安沢県を除く全都道府県に路線が通っている。都市部を中心に、私鉄・地下鉄・路面電車・モノレールもあり、モノレールを含めると安沢県を含む全都道府県に鉄道路線が通っている。安沢県以外の全都道府県庁所在地には、南栄から列車だけで行くことができる。
近年は高速鉄道(新幹線)の建設も行われている。最初に開通したのは中葉新幹線の南栄駅-新生方駅で、その後も各地で新幹線が建設された[注釈 16]。現在はリニア新中葉新幹線の建設も行われている。国鉄民営化後に開通した整備新幹線については、新幹線の開通に伴って輸送量が激減する並行在来線が経営分離され、第三セクター鉄道に転換または廃止となることが通例となっている。また岸川本線など、人口が減少している地方部の鉄道が廃止になるなど、末端部から徐々に縮小が起こり始めている。
道路
自動車は左側通行である。
城栄で最初の高速道路は1964年に開通した南日高速道路の南栄IC-沢田北IC間である。
現在は全都道府県に高速道路が通っている。ただし、貫州と北陽道および貫州と安沢県の間は高速道路ではつながっていないため、南栄から自動車だけで行くことができる範囲は、三国・日根島・陽島島嶼の一部・石州・五国・安武島・八州と、それらに付随する一部の島に限られる。北陽道と安沢県以外の全府県庁所在地には、南栄から自動車だけで行くことができる。
高速道路は4車線以上で建設されることが建前となっているが、最初期に開通した部分を除くと暫定2車線で先行開通させて後から4車線に拡幅するという方法がとられる区間が多く、現在も暫定2車線の区間が多く残存している。これらの区間は4車線への拡幅を前提にしているため中央分離帯が設置されていない箇所が多く、事故や渋滞の多発につながるなど問題になっている。そのため、需要の少ない区間は中央分離帯つきの完成2車線で建設される区間も出始めている。その一方で、大都市近郊など交通量の多い区間では4車線で建設されてから後に6車線に拡幅される場合や、初めから6車線以上で建設される区間もあるが、それでも渋滞が多発している。法定速度は 100 km/h[注釈 17]であるが、山岳部では 80 km/h 以下の区間がある。また近年、急カーブの少ない一部の区間で制限速度が 120 km/h に引き上げられた。
一般道路は、法定速度が 60 km/h[注釈 18]である。1980年代までは山間部を中心に国道にも未舗装の区間が残っていたが、近年は未舗装についてはほぼ解消されている。しかし、拡幅が完了していない箇所やトンネル建設などによる改良が望まれる区間(いわゆる「酷道」)はまだまだ多い。一部に車道が未開通のままで分断状態の国道もある(海上国道・点線国道)。
航空
全国各所に空港が建設されており、国内線・国際線ともに多数運行されているが、空港のない府県も存在する。
ハブ空港は首都圏の友野国際空港や、安久圏の安久空港、北陽道の稲富空港などが知られている。
城栄国は島国であり、大陸からの距離が離れているため、出入国の大半は空路である。
舟運
城栄国は全方位を海に囲まれているため、海運は欠かすことのできない運送手段となっており、沿岸の都市には港湾設備が置かれている。貿易の大部分は海路に依存している。
橋や空港のない有人離島も多く存在するため、このような島では船が島外への唯一の交通手段となる。この他、国内の長距離フェリー航路も多く存在する。
一方で地形が急峻なため、舟運に適した河川は限られている。一方で、橋の建設が進められたこともあって、河川の渡し船が残っているのはごく一部のみである。
経済
制度・概況
城栄国は資本主義国であり、市場経済を採用している。
泉星における先進国と呼ばれる水準の中でも比較的高水準の部類に入るが、同水準の他の国と比べて工業の占める割合が多いことが特徴的である。
第一次産業
農業
特に生産量が多いのはイネ(米)である。主食であることもあり、大部分が国内で消費される。このため水田は城栄国のあらゆる地域で見られる。
漁業
城栄国は全方位を海で囲まれた島国で、寒流と暖流がぶつかる潮目に近いため、沿岸の各所に漁場があるため各地で漁業が行われている。しかし、乱獲による水産資源の減少が各地で問題化している。
第二次産業
鉱業
地下資源は産出量の総量が少ないものの、埋蔵される鉱物の種類が非常に豊富である。このため資源は海外からの輸入に大きく依存している。
工業
基幹産業であり、原材料を輸入して工業製品を輸出する加工貿易が特徴的である。
建設業
城栄国の国土は地形が急峻なため、それを貫いてインフラを構築するために橋やトンネルを建設する技術を昔から伸ばしてきたことが特徴として挙げられる。
第三次産業
第三次産業の多くは都市部に集中している。
国民
民族
多数を占めるのは城栄人で、その割合は97%を超える。この他に少数民族・移民・外国人が存在する。
代表的な少数民族としては、ヘツクース語を母語とするヘツクース民族が挙げられる。琥賽語を話す集団に関しては、城栄人の一部として考えられることもあるが、城栄人としての帰属意識を持たず琥賽民族としてのアイデンティティーを持つ人々も存在するが、これに関しては個人個人で考え方に大きな差違があるらしい。なお、城栄国政府は母語や出自とは無関係に、城栄国籍をもつ人を「城栄人」と見なしているようである。
人名
「苗字・名前」の順で表記する。ただし、外国籍の場合は必ずしも当てはまらない場合がある。
なお、先述したとおり、想像地図の地図上では更紗語は(地名など固有名詞を含めて)全て日本語に訳されているという設定であるため、これは人名に対しても適用され、日本語で城栄国について言及した文章においては「本来の名前」を日本語に訳した日本名で呼ばれることが多い。例えば、更紗語で「山・田んぼ」という意味である「キヌォ」という苗字は、日本語で言及した文章においては、その意味を日本語に意訳した「山田」という日本名で呼ばれることがある。
教育
小学校(6年間)・中学校(3年間)・高校(3年間)・大学(4年間)で、前2つが義務教育となっている。
文化
城栄国は大陸の東側に位置しており、現在の森国や半島などから様々なの文化を取り込んできた。一方で、島国であることなどにより、独自の文化も大きく発展してきた。
また南北に長く気候風土の多様性の幅が(日本と比べても)大きいため、地域間の文化の多様性も非常に大きなものとなっている。こういった理由もあり、城栄人は「国」よりも「地域」に対して帰属意識を持ちやすく、統一された城栄人というアイデンティティを確立するまでにかかった時間は、日本人が同様のアイデンティティを確立するまでに要した時間よりも長かったと考えられている[要考察]。しかし、ここ数十年で大都市部への一極集中により、地域間の文化の多様性が失われる傾向にある。
スポーツ
現代においては野球とサッカーが大衆娯楽となっており、城栄国独自のリーグがある。この他にも多種多様なスポーツが盛んに行われており、プロスポーツのみならず学生の部活動としても親しまれている。
2013年には2020年南栄オリンピックの招致が決定したが、諸般の事情により1年遅れて2021年に開催された。
放送・出版
テレビ
幅広い分野の番組が放送されている。全国ネットの放送網を持つ放送局は、
が挙げられ、各地に支局がある。
新聞
主要全国紙として、
などがある。
政治
法制
城栄国憲法を最高法規とし、この下に法律・政令・省令・条例などの、各種の法令が定められている。
最高法規の城栄国憲法は、制定以来1度も改正されたことがない。
政体
大統領制で、任期は4年[注釈 21]である。三権分立制を採用している。
同時に、政治的実権を有しない象徴君主が存在し、立憲君主制とも表現できる[要考察]。憲法に「城栄国の元首」の規定がないため、元首については様々な解釈がある。
地方自治
基礎的な団体である市町村、広域的な団体である都道府県の2層からなる。都道府県には知事と都道府県議会が、市町村には市町村長・市町村議会が設置されている。なお、南栄都の特別区の区には区長・区議会が設置されているが、それ以外の政令市の区には設置されておらず、政令市の市長・市議会がその役割を持つ。
城栄国の都道府県は、日本の「都道府県」と比べると比較的強い権限を持っているが、米国の州ほど強い権限ではないため、単一国家と連邦制国家の中間的な形態とみられる[要考察]。
外交
泉星上の国家の?割にあたるxxx国の大使館が城栄国内に設置されている[未設定]。
領土問題
城栄国にも領土問題が存在する。ただし、地図に未描画領域があるため、領土問題についてもまだまだ不明点が多く、後述するものが全てではない可能性がある。
軍事
城栄国憲法は戦力の不保持を規定している[要詳細考察]が、専守防衛の兵力として「事実上」の軍隊である自衛隊[注釈 22]が存在する。志願制であり、徴兵制度は存在しない。
また、この他に同盟関係にある国の軍隊が駐留しており、基地が存在する[要詳細考察]。
なお、国内法によって城栄国内における核兵器の保有・製造は禁止されている。
歴史
前述したとおり、年代表記は想界暦を地球の「西暦」に換算したものである。この項目では地図の世界観の一部である「城栄国」の歴史設定を説明する。なお、地図の描画遍歴(描画史)については想像地図・城栄#歴史を参照のこと。
多くの場合において「城栄の歴史」は、城栄列島における歴史と同一視される。しかし、厳密には「城栄」の成立は早くとも5世紀以降であり、それ以前は全く異なる名称で呼ばれていたと考えられる。
先史時代
およそ1万年前に、当時は陸続きだった千織大陸から城栄列島に人類が移住し、狩猟生活が行われるようになる。
古代
紀元前500年頃、現在の西南地方に稲作が千織大陸から伝来し、稲作文化が定着するようになる。この時代に大陸から城栄列島に移住した集団と、先史時代から城栄列島に居住していた集団の言語が混合し、現代の更紗語の祖語である更紗祖語が成立したと推定される。
城栄国に伝わる神話では、この時代に城栄国は「建国」されたとしているが、遺跡など客観的な証拠物件がないため後の時代に「神格化」を行うために創作された神話の1つであると考えられている。実際には、この時代には地域連合的な国家が群雄割拠していたと考えられ、その中で最も政治力の強かった集団を中心に統一された古代政権が誕生したとする説が有力である。遺跡の分布などから、城栄のこの古代政権は城栄海側の南部(現在の保蘭県~赤松県~芹名県~寺島県のいずれかの地域)に成立し、北は現在の生方府付近まで支配が及んでいたと推定されている。古代統一政権の首長(王)は豪族(地方首長)を従え、統一国家建設を進めていった。
中世
近世
近代
1800年代後半、首都が栄都から与戸に遷都し、与戸は南栄と名を改められた。この時代から一気に近代化が進められ、城栄国における産業革命が始まった。
1900年代に入ると、帝国主義の流れに乗り領土拡大を推し進めるが、1941年に外交上の対立から城栄戦争[注釈 23]が勃発した。1945年、城栄国が戦争には敗れる形で終戦となり、1900年代に獲得した海外領土はほぼ全て失うこととなった。
現代
戦争によって城栄国の領土の大部分が荒廃したが、1950年頃から、戦争からの復興を1つの原動力とする形で急速な経済発展が起こった。首都圏を中心に急激な工業化・都市化が起こり、公害が問題となったほか、農村部の過疎化と都市部の過密化が問題になるようになった。この急速な発展は1970年代に起こった泉星石油危機まで続いたが、農村部の過疎化・高齢化は現在もその傾向が強まっている。また首都圏のメディアの影響もあり方言の多様性が失われつつある。
注釈
- ↑ 「Joei」と表記する場合もあるが、この表記が許容されるのは原則としてマクロンが入力できない環境の場合のみである。
- ↑ まだ詳細値は明かされていない。これは地図に未描画領域があるためである。
- ↑ 更紗語という名称は日本名であり、更紗語で更紗語のことは「○○○」[未設定]と呼び、これは日本語に直訳すれば「城栄語」となる。
- ↑ 城栄国の法律や条文は原則として更紗語で記述されるため、事実上の公用語となっているが、「公用語を規定する法律」はない。
- ↑ 旧設定では「城栄国では日本語と語彙・文法・発音が全く同一である城栄語が話されている」という設定だったが、現設定では「本当は更紗語が使われているが、地名等はそれを日本語に訳したものである」という設定である。
- ↑ 大部分は意訳だが、一部に音訳などが含まれる。詳細は「更紗語翻訳地名の類型」を参照。
- ↑ 泉星の公転周期や自転周期は、地球のそれとは異なっており、地球時間の0時や元旦は、泉星0時や元旦とは基本的に一致せず、「地球の西暦に一定数を足せば想界暦になる」といった単純な計算で換算できるものではないことに留意する必要がある。例えば、想界暦の2022年1月1日0時0分0秒は、地球西暦の2021年10月4日19時9分17秒である。
- ↑ 地図によっては「阿留島」(あるのしま)とも表記される。
- ↑ 地図によっては単に「副島」(そえじま)とも表記される。
- ↑ 地図によっては単に「保志島」(ほしのしま)とも表記される。
- ↑ 城栄の都道府県の総数73というのは日本の都道府県の総数47と比べて約1.5倍あるが、国土面積が日本と同程度であるため、日本よりも県が細かく分かれていると表現することができる。
- ↑ ただし郡は現代においては地理的名称としての役割しかなく、政治的役割は事実上何も有していない。
- ↑ 厳密には、想像地図の地図上では更紗語は(地名など固有名詞を含めて)全て日本語に訳されているという設定である。更紗語で「町」「村」を意味する字を、固有語由来の読み方で読んでいる自治体と、字音語(千織語からの借用)由来の読み方で読んでいる自治体があって、日本語に訳す段階において、固有語由来の読み方で読んでいる自治体については「まち」「むら」、字音語由来の読み方で読んでいる自治体については「ちょう」「そん」と訳し分けたものであると解釈される。
- ↑ 森国は想像地図第五期構想では千織国または仟国と呼ばれる。
- ↑ もっとも、「想像地図・城栄」の描画開始当初は、想像地図世界が日本のどこかにあるという世界観設定であったため、疑問を持つことなくJRという名称が使われていた。ところが、世界観設定が変更されて架空国家となったとき、既に地図上のあちこちにJRという文字列が記入され、鉄道のデータベースもJRの路線のデータが構築されておりJRという名称を変更することはもはや不可能であった。そこで、架空国家の国名を考えるとき、頭文字がJで始まる国名が選ばれることとなり、「城栄国」という名称に決まった。なお、城栄という名称は地図の作者の想像地図の人(Sirnoka)が幼少期に住んでいた場所の近所にある地名に由来している。
- ↑ 日本の場合、全ての新幹線の路線は東京駅を起点に伸びる形になっているが、城栄の場合、宝生駅を起点とする前服新幹線は新幹線網の中で孤立しており、他の新幹線と乗り継ぐためには在来線を経由する必要がある。
- ↑ 厳密には100 キロ想界長毎椨 ≒ 107.5 km/h
- ↑ 厳密には60 キロ想界長毎椨 ≒ 64.5 km/h
- ↑ 通貨の名称は更紗語で circle を意味する単語であるため、日本語名はそれを訳して「円」となる。日本円と紛らわしい場合は「城栄円」と呼ぶ。
- ↑ 日本と城栄は異星どうしであり貨幣による相互の取引がないので、為替レートを定義することはできないが、日本円と城栄円は同程度の貨幣価値と想定されうる。
- ↑ 大統領の任期の「4年」は想界暦での4年である。
- ↑ 更紗語の訳語であり、日本の自衛隊とは無関係。
- ↑ 城栄戦争の名称は仮称。