千織語
この記事では、架空地図作品である「想像地図・城栄」に関する話が記されています。この記事の内容は架空の世界内における事象であり、現実の地名・人物・団体等とは一切関係ありません。
なお、「想像地図・城栄」とは想像地図の人(TANUKI)氏により創作が行われている、架空の土地を想像して描いた地図およびその地図を作ることを趣旨とする創作活動のことです。詳細はここをご覧ください。
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(人工言語としての)千織語 | |
---|---|
[ʧio˩˥ li˥˩] | |
千織字の一例。千織語が話される地域の名称を表す字。 | |
創案者 | 想像地図研究所 |
創案時期 | 2014年- |
話者数 | 不明 |
目的による分類 | |
表記体系 | 仟字 |
参考言語による分類 | アプリオリ言語 |
言語コード | |
ISO 639-3 |
art |
(架空言語としての)千織語 | |
---|---|
千織語が話される地域の名称を表す字。発音は Txio3 [ʧio˩˥] 。 | |
現地名 | Txio3 li4 |
IPA | [ʧio˩˥ li˥˩] |
設定 | 千織国の公用語 |
表記体系 | 仟字(千織字) |
民族 | 仟人 |
話者数 | 架空世界に約10億人 |
言語系統 | 千織語族 |
標準語 | 首都方言[未設定] |
公的地位 | |
公用語 | 千織国(仟国) |
公式サイト | 千織語 |
千織語(ちおりご)は、想像地図第五期構想に向けて創作が行われている架空言語の1つである。
架空言語・人工言語としては、表語文字(表意文字)を用いるという点が特殊であり、大きな特徴である[注釈 1]。
2015年8月23日、「高樹の決断」により千織語の製作を一時停止することが発表され、4年間に亘って製作が停止されたままとなっていたが、2019年8月5日に製作再開が宣言された。
背景となる世界観
千織語が話される地域は日本語では千織国または仟国[注釈 2]と呼ばれている。この国は現在(第四期)の想像地図における森国のことである。現在(第四期)の想像地図では、森国の言語は森国語であると設定されている。森国語はその内容が中国語とほぼ同じものである。
しかし、「異世界なのに実在の言語が通じる」というご都合主義を解消するための方案である想像地図第五期構想では、想像地図世界の地図はそのままに、言語を架空のもので置き換えることが構想されている。この構想に基づき森国語を置き換える目的で作られている言語がこの千織語である。
ちなみに、想像地図第五期構想において、城栄国の城栄語は更紗語という架空言語で置き換えることが構想されている。
名称について
「千織語」という名称は、千織語での言語名である [ʧio˩˥ li˥˩] という音を写し取ったものである。 [ʧio˩˥] が地域の名称、[li˥˩] が「~語」という意味であるため、「千織」(ちおり)という名称だけで言語名を表していることになる。しかし、「千織」だけでは同名の他の事物が存在するため、畳語的ではあるが日本語の文脈においては「千織語」という表記が使われる。
英語表記はTxioli、中国語表記は千织话。
なお、 [ʧio˩˥ li˥˩] という音に「千織」という文字を当てたのは、「幾千の表語文字を織り上げる」という創作上の特性を踏まえたものである。なお、音は重視せずに偏と旁の意味に着目して「仟語」と呼ぶ場合がある。
ちなみに、現在(第四期)の想像地図に存在する架空地名の「千織市」とは直接的には無関係である。
創作の流れ
最初の構想では、まず、紀元前1000年頃の上古千織語の音韻、基礎単語を造語し、それを表すための象形文字、指事文字をつくる。それに基づき会意文字・仮借文字などを製作し、その後、上古の音韻を崩して中古の音韻を作り、さらにそれを引き続き崩していき、現代の音韻をつくるとされた。
しかし、現実の言語でも3000年前の音韻は不明点が多いことが一般的であるため、基礎単語・文字を作った後、上古は省略して中古を作り、それを崩して現代の音韻を作るという構想に変更された。
言語の特徴
仟字(千織字)という表語文字(表意文字)体系を持ち、1字が1音節で1形態素を表す。言語の類型としては孤立語であり、SVO型である。動詞や形容詞は活用せず、名詞の格変化もない。また、声調言語であることも特徴の1つである。
文法に関しては後述するが、「発音が難しく、文法が簡単」な言語である。
類型論的には中国語に大変よく似ている。しかし、アプリオリな架空言語であり単語や文字の流用は一切ない(偶然の重複はある)。
音韻
中古
音韻は中古を起点として作られる。
子音(声母)
40種類ある。
破裂音・破擦音は無声無気音(清音)・無声有気音(次清音)・有声音(濁音)の3系統の対立があり、摩擦音は無声音(清音)・有声音(濁音)の対立がある。
破裂音 | 破擦音 | 摩擦音 | 鼻音 | 流音 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
無声 | 有声 | 無声 | 有声 | 無声 | 有声 | |||||
無気 | 有気 | 無気 | 有気 | |||||||
両唇音 | p [p] | ph [pʰ] | b [b] | f [ɸ] | v [β] | m [m] | ||||
歯茎音 | t [t] | th [tʰ] | d [d] | ts [ʦ] | tsh [ʦʰ] | dz [ʣ] | s [s] | z [z] | n [n] | l [l] |
後部歯茎音 | tx [ʧ] | txh [ʧʰ] | dj [ʤ] | x [ʃ] | j [ʒ] | |||||
そり舌音 | tr [ʈ] | trh [ʈʰ] | dr [ɖ] | tš [ʈ͡ʂ] | tšh [ʈ͡ʂʰ] | dž [ɖ͡ʐ] | š [ʂ] | ž [ʐ] | nr [ɳ] | |
軟口蓋音 | k [k] | kh [kʰ] | g [g] | h [x] | ġ [ɣ] | ^ [ŋ] | ||||
硬口蓋音 | c [ç] | q [ʝ] | ñ [ɲ] | |||||||
声門音 | [ʔ] |
[ʔ] はゼロ子音[注釈 3]である。 [ʔ] の有無が弁別に影響することはないが、千織語の音韻の特性上、子音で終わる音節の直後に母音で始まる音節が来た場合に連音が生じないため、母音で始まる音節は全てゼロ子音があると見なされる。ただし、ラテン文字表記のときは無表記である。
中古中国語の36声母とほぼ同じだが、以下の相違点がある。
- 唇歯音(軽唇音)4種と [j] (喩母)がない。
- 両唇摩擦音 [ɸ] と [β] がある。
- 正歯音の荘組と章組に相当する子音の組は別々の子音と見なされる。
- 硬口蓋摩擦音 [ç] と [ʝ] がある。
母音
基本母音は12種類ある。
- 広・中母音
- /a/ [a]
- /e/ [e]
- /o/ [o]
- /ë/ [ə]
- /ø/ [ø]
- /å/ [ɑ]
- /ä/ [æ]
- 狭母音
- /u/ [u]
- /y/ [y]
- /ÿ/ [ʏ]
- /i/ [i]
- /ï/ [ɪ]
母音の現れ方は以下の4種類に分けられる。
- 単母音
- 基本母音が単独で現れるもの。このとき、母音は長音気味に発音される。ただし、母音の長短は意味の弁別に寄与しない。
- 収縮型二重母音
- 狭母音が韻尾として後にくっついた二重母音。 [ai] [ou] など。
- 拡張型二重母音
- 狭母音が介音として前にくっついた二重母音。 [ia] [uo] など。
- (拡張収縮型)三重母音
- 狭母音が前後両方にくっついた三重母音。 [iau] [uei] など。
母音の核となるのは広・中母音のみである。単母音の場合を除き、狭母音は核とはならない。
ただし、便宜上は狭母音が単母音として現れた場合は、「介音のみで核・韻尾なし」と見なすことがある。
音節
音節は「頭子音+母音+末子音」または「頭子音+母音」の形である。頭子音の部分を声母、それ以外の部分を韻母と呼ぶ。
40種類すべての子音が頭子音として現れることができる一方、末子音として現れることができるのは [-m], [-n], [-ŋ], [-p̚], [-t̚], [-k̚] の6種類だけに限られる。末子音が破裂音の時は内破音として発音され、声調が「詰」となる。なお、二重子音は存在しない。
末子音は、単母音と拡張型二重母音の後にくっつくことはできるが、収縮型二重母音や三重母音の後にくっつくことはできない(例えば、 [siak] という音節はあり得ても、 [saik] という音節はあり得ない)。末子音もまた韻尾であるため、既に韻尾が存在している収縮型二重母音や三重母音の後にくっつくことはできないからである。
音節の総数は、頭子音40種(ゼロ子音を含む)×{介音6種(ゼロ介音を含む)×核8種(ゼロ核含む)×韻尾12種(ゼロ韻尾含む)-1}で23000種類が想定しうるが、使われない音節もある。
母音で始まる音節は、ゼロ子音 [ʔ] が母音の前にあると見なされるため、全ての音節に頭子音が存在する。そのため、リエゾンやアンシェヌマンはなく、原則として音節ごとに区切って発音し、子音で終わる音節に母音で始まる音節が後続する場合であっても、連音化させず、別々に発音する。
声調
中古で声調は4種類ある。
- 平板 - 平坦に発音する。無声音では高音、有声音では低音となる。
- 上昇 - 低いところから上がるように発音する。現代北京語の2声(陽平)に似ている。
- 下降 - 高いところから降りるように発音する。現代北京語の4声(去声)に似ている。
- 詰 - 内破音([p̚][t̚][k̚]のいずれか)を伴い、短く切って発音する。かつての中国語の入声に似ている。
現代
子音(声母)
27種類ある。
破裂音・破擦音は無声無気音(清音)・無声有気音(次清音)の対立があり、摩擦音は無声音(清音)のみで対立がない。破裂音・破擦音・摩擦音においては、中古で存在した有声音(濁音)が消滅し、無声音に合流した。
破裂音 | 破擦音 | 摩擦音 | 鼻音 | 流音 | |||
---|---|---|---|---|---|---|---|
無声 | 無声 | 無声 | |||||
無気 | 有気 | 無気 | 有気 | ||||
両唇音 | p [p] | ph [pʰ] | f [ɸ] | m [m] | |||
歯茎音 | t [t] | th [tʰ] | ts [ʦ] | tsh [ʦʰ] | s [s] | n [n] | l [l] |
後部歯茎音 | tx [ʧ] | txh [ʧʰ] | x [ʃ] | ||||
そり舌音 | tr [ʈ] | trh [ʈʰ] | tš [ʈ͡ʂ] | tšh [ʈ͡ʂʰ] | š [ʂ] | nr [ɳ] | |
軟口蓋音 | k [k] | kh [kʰ] | h [x] | ^ [ŋ] | |||
硬口蓋音 | c [ç] | ñ [ɲ] | |||||
声門音 | [ʔ] |
[ʔ] (ゼロ子音)は、ラテン文字表記のときは無表記である。
現代北京語と比べるといささか異なるものとなっている。その違いは、
- 唇歯摩擦音 [f] がない代わりに両唇摩擦音 [ɸ] がある。
- そり舌破裂音が存続している。
- 有声そり舌摩擦音 [ʐ] がない代わりにそり舌鼻音 [ɳ] がある。
- 硬口蓋摩擦音 [ç] および硬口蓋鼻音 [ɲ] がある。
母音
基本母音は7種類ある。中古の母音のいくつかが合流している。
- 広・中母音
- /a/ [a]~[ɑ]~[æ]
- /e/ [e]
- /o/ [o]~[ə]
- /ø/ [ø]
- 狭母音
- /u/ [u]
- /y/ [y]~[ʏ]
- /i/ [i]~[ɪ]
中古の場合と同じく、母音の現れ方は以下の4種類に分けられる。
- 単母音
- 基本母音が単独で現れるもの。このとき、母音は長音気味に発音される。ただし、母音の長短は意味の弁別に寄与しない。
- 収縮型二重母音
- 狭母音が韻尾として後にくっついた二重母音。 [ai] [ou] など。
- 拡張型二重母音
- 狭母音が介音として前にくっついた二重母音。 [ia] [uo] など。
- (拡張収縮型)三重母音
- 狭母音が前後両方にくっついた三重母音。 [iau] [uei] など。
母音の核となるのは広・中母音のみである。単母音の場合を除き、狭母音は核とはならない。
ただし、便宜上は狭母音が単母音として現れた場合は、「介音のみで核・韻尾なし」と見なすことがある。
音節
音節は「頭子音+母音+末子音」または「頭子音+母音」の形である。頭子音の部分を声母、それ以外の部分を韻母と呼ぶ。
27種類すべての子音が頭子音として現れることができる一方、末子音として現れることができるのは [-n], [-ŋ], [-t̚], [-k̚] の4種類だけに限られる。末子音が破裂音の時は内破音として発音され、声調が「詰」となる[注釈 4]。二重子音は存在しない。
末子音は、単母音と拡張型二重母音の後にくっつくことはできるが、収縮型二重母音や三重母音の後にくっつくことはできない。末子音もまた韻尾であるため、既に韻尾が存在している収縮型二重母音や三重母音の後にくっつくことはできないからである。
音節の総数は、頭子音27種(ゼロ子音を含む)×{介音3種(ゼロ介音を含む)×核4種(ゼロ核含む)×韻尾8種(ゼロ韻尾含む)-1}で2565種類が想定しうるが、使われない音節もある。
母音で始まる音節は、ゼロ子音 [ʔ] が母音の前にあると見なされるため、全ての音節に頭子音が存在する。
声調
現代で声調は6種類ある。
- 高平板 - 高く平坦に発音する。現代北京語の1声(陰平)に似ている。
- 低平板 - 低く平坦に発音する。現代広東語の6声(陽去声)に似ている。
- 上昇 - 低いところから上がるように発音する。現代北京語の2声(陽平)に似ている。
- 下降 - 高いところから降りるように発音する。現代北京語の4声(去声)に似ている。
- 高詰 - 高く、内破音([t̚][k̚]のいずれか)を伴い、短く切って発音する。現代広東語の7声(上陰入声)に似ている。
- 低詰 - 低く、内破音([t̚][k̚]のいずれか)を伴い、短く切って発音する。現代広東語の9声(陽入声)に似ている。
連音
中古の場合と同じく、連音しない。
中古から現代へ至る音韻変化
濁音声母の消滅
頭子音は濁音が消滅して清音へ合流し、40種類から27種類へと減少した。この際、清濁の対立の消滅の代償として声調の分裂が起こった。
- 平板 … 濁音・鼻音なら低平板・無声音なら高平板
- 詰 … 濁音・鼻音なら低詰・無声音なら高詰
このため、声調は中古から現代へ至る過程で、4種類から6種類へと増加した。
口蓋化
濁音が消滅した後、声母 [ʦ], [ʦʰ], [ʣ], [s], [z], [x] は、後続の母音が [i] または [y] のときは口蓋化し、ぞれぞれ [ʧ], [ʧʰ], [ʧʰ], [ʃ], [ç] に変化・合流した。ただし、後続の母音が [ɪ] や [ʏ] のときは口蓋化せず、母音がそれぞれ [i] [y] に変化しただけである。
例えば、 [si] は子音が変化して [ʃi] に合流したが、 [sɪ] は母音だけが変化して [si] になった。結果として、中古における [si] [sɪ] の対立は、現代において [ʃi] [si] の対立として保たれることとなった。なお、口蓋化の影響のない子音(例えば [k] の場合)であれば、中古における [ki] [kɪ] は合流しており対立は失われている[注釈 5]。
韻母の変化
末子音は、中古では [-m], [-n], [-ŋ], [-p̚], [-t̚], [-k̚] の6種類であったものが、[-m] は [-n] に、 [-p̚] は [-t̚] に合流したため、 [-n], [-ŋ], [-t̚], [-k̚] の4種類に減少した。
母音は、12種類あったものが7種類に減少した。
音節数
中古で理論上は23000あった音節数は、現代では2565種類に減少しており、およそ9分の1に減少したことになる。
文字
千織字または仟字[注釈 2]と呼ばれる表語文字(表意文字)が使われる。
上古千織語を表すための象形文字、指事文字をつくり、それに基づき会意文字・仮借文字などを製作する予定である。
原則として「1音節=1文字」である。中古では1音節の単語が多いが、現代語では2音節以上の単語も見られる。ただし、現代北京語よりも音節数が多いため、2音節以上の単語の数は現代北京語と比べれば少ない。しかし、それでもなお原則として1文字が1形態素を表すという特徴は失われていない。
文法概説
- 基本語順はSVO型である。例えば、「私は弓を持っている」という文章は、「^a(私) mot(持つ) øn(弓)」となる。
- 動詞と形容詞の間の壁は低く、動詞も形容詞もVとなりうる。
- 孤立語であるため、文法要素はすべて語順だけで表される。
- 語形変化が全くない。動詞や形容詞が活用したり、名詞が格変化したりすることもない。
- 名詞の格は、主格と目的格は語順のみによって明示され、それ以外の格は前置詞で明示する。
- 時制は時間を表す語句によって表される。
- 進行相・完了相も進行や完了を表す語句によって表される。
- 修飾語句は前置修飾である。形容詞は名詞に先立つ。ただし、時間を表す副詞など、文全体を修飾する副詞は文頭においても文末においてもどちらでも良い。
- 品詞の壁がほとんどなく、例えば動名詞であっても動詞と同じ形であるため、単語だけを取り出してもそれが動詞なのか名詞なのか形容詞なのか分からない場合がある(品詞が何なのかが文脈に依存する割合が高い)。ある単語が、動詞としても形容詞としても名詞としても副詞としても使われることがあり得るし、複数の品詞として解釈することが可能な場合がある。
- 前述の特性により「前置詞+名詞」は「動詞+目的語」という解釈が可能な場合がある。例えば、「ot」は「行く」という動詞の意味と「~へ」という前置詞の意味のどちらにも使うことができる。
- 「^a mot øn」 - 「私は弓を持っている」
- 「^a mot øn ot mi」 - 「私は弓を持って海へ行く」
- 「^a ot mi mot øn」 - 「私は海へ弓を持っている(=私は海の方向を向いて弓を持った状態でいる)」
代表的な単語
ここでは現代千織語の単語を挙げる。なお、中古千織語と現代千織語の主な違いは発音であり、表記は中古・現代で共通のものが大半である。
- [ʈʂon˥˩] - 人
- [pʰin˥] - 紙
- [ki˩] - 細高い
- [miou˥˩] - 水
- [køt˥] - 木
- [tʰak˥] - 山
- [pen˩] - 国
- [ʔaɪ˩˥] - 太陽
- [san˥] - 竹
数字
- [ɸuk˥] - 1
- [ʔuak˥] - 2
- [sien˥] - 3
- [pen˩] - 4
- [mie˥˩] - 5
- [ʔyŋ˩˥] - 6
- [kʰot˥] - 7
- [ʔie˥] - 8
- [toi˩˥] - 9
- [hi˩] - 10
方言
千織語には多種多様な方言がある。標準語の他に北部方言・南部方言・山間部方言などがある。
標準語と方言の違いはもっぱら発音に現れており、表記にはさほど違いがない。
創作・作業の沿革
2014年3月31日、「想像地図・城栄」の言語に関する設定における「ご都合主義的」な部分をなくすという構想である「想像地図第五期構想」が浮上した。その後、中国語風の架空言語を創作する構想が持ち上がり、2014年8月17に「異世界の漢字の創作の試み」として実際の創作が開始された。「千織語」という名称は2014年10月20日になって登場した。その後は、文字を1つ1つ作る作業が続けられ、2014年12月7日からフォントの製作が開始された。
2015年1月1日、フォント・文法書・辞書の暫定版が公開された。
2015年2月、創作に行き詰まりが生じて作業は停止したが、問題点を解決した上で5月以降に創作を再開した。その後は再開と停止を繰り返しながら断続的に創作が続けられてきた。
ところが、2015年8月23日、重大なトラブルにより製作を一時停止することが発表された(高樹の決断)。
その後、2016年12月に、「想像地図・城栄」の言語に関する設定におけるご都合主義的部分をなくすための別の方法が採用されたため、想像地図第五期構想は休止された。建前上は無期限の休止だが事実上の未成線化で、再開の見通しが立たない状況が続いていた。2017年末までは、いつでも千織語製作を再開できる環境が維持されていたが、2017年末から2018年始にかけて行われた想像地図研究所の本部移転のとき、新本部には千織語製作に必要な環境が持ち込まれず、想像地図研究所主宰の想像地図の人は、「千織語製作は、当研究所単独で維持することが困難な部門である」と考えていた。
しかし、2019年5月、想像地図研究所に架空言語担当メンバーが新たに加入する可能性が出てきたことで、千織語製作を再開するための道が開ける可能性が示された。そして2019年8月5日、予定通りに新メンバーが千織語担当者として加入し、製作再開が宣言された[1]。
注釈
脚注
関連項目
外部リンク