北陽道の描画

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この記事では、架空地図作品「想像地図・城栄」における北陽道の描画について述べる。

概要

北陽道は、架空地図作品「想像地図・城栄」が描画対象としている架空国家である「城栄国」の最北の都道府県である。

「想像地図・城栄」は、城栄国の全域を1万分の1縮尺で描く計画であり、もちろん北陽道についても、(都市であろうと、山林であろうと、原野であろうと)その全域を1万分の1縮尺で描く計画である。北陽道は、近代以降に開拓が進み、それ以前は先住民族が暮らしていた土地という設定である。

北陽道の描画において最も問題となるのは、土地利用がほかの地域と大きく異なることに加えて、先住民族の言語に由来する地名がその多くを占めていることである。すなわち、これまでの地図製作における地名の造語法が通用しないということが特筆される。

描画準備

地図の準備

原案(下描き)で大まかな形状が確定したのは2016年以降である。その後、2019年以降により詳細な下描き(第2次原案)の作成が行われた。

地名の準備

地名についての考察は2012年頃から行われ、2016年から主要な地名の造語が行われ始めた。当時は更紗翻訳解釈が採択される前であり、「城栄国で話される言語『城栄語』は、文字・単語・文法・発音のいずれも、日本語に非常に酷似している。その酷似度は驚異的であり、日本語の文章は大概の場合は城栄語の文章として通じるし、逆もまた然り。」と設定されてきた。そして北陽道についても、「先住民族の言語はアイヌ語に非常に酷似している」と暗黙の内に想定されていた。それゆえ、2016年にはアイヌ語に漢字を当てた「北海道風の」地名の造語が先行的に行われた。

2016年末に更紗翻訳解釈が採択されると、「城栄国では、日本語とは異なる言語(更紗語)が使われている。しかし想像地図は、地名などを含めて全て日本語に訳されて描かれている。」と解釈されるようになった。そこで先住民族の言語に由来する地名については、「先住民族の言語(ヘツクース語)をアイヌ語に意訳し、その意訳結果に対して日本語で当て字をしている」と解釈することになったのである。例えば、幌面という地名は、これは先住民族の言葉で「大きな泉」を意味する地名をアイヌ語に意訳し、意訳結果であるporo-mem(大きな・泉)に日本語で当て字をしたものと解釈される。なお、更紗語の表記体系は千織字であるため、更紗語内でこの地名を表記するときはヘツクース語の音に千織字で当て字をしているという想定である。

描画作業

北陽道内の原盤地図の描画は、貫州北端部の描画に連続する形で進められ、2022年1月11日に開始された。それ以降、南から北に向かって進められている。2月下旬までに幌面市周辺まで描画が進んでいる状況にある。

その他

北陽道内の地図描画について、想像地図の人が担当するのではなく担当を分担する案が2020年8月に出た。しかし、分担した場合、

  • 地図が手描きベースであるため、ミリ単位での調整が必要となる境界部のすりあわせが困難
  • 想像地図の独特な描画システムを伝達することが困難(仮にできたとしても、本来なら不必要だった作業に時間を取られることで、完成時期が遅れる)
  • 工数・手数が増えることにより作業が冗長なものとなり、完成時期の遅れの懸念
  • 想定されている担当者と想像地図の人が互いに遠隔地に在住しており、手描きの地図のやりとりに多額の郵送費が生じる
  • 郵送で手描きの地図が何度もやりとりされる場合、原盤地図の破損の危険性が増える
  • 言語など地図以外の部分を分担するとしても、地図を想像地図の人以外が担当すれば、それはもはや「想像地図」とは呼べない可能性

等の問題があり、分担した方がかえってコスト・負担・所要時間が大きくなることから、分担案は進展することなく、従来通り北陽道内の地図描画についても想像地図の人が担当している。

脚注


関連項目

外部リンク