元陽国

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元陽国
Guenoa
元陽の国旗
国旗
国の標語:特になし
国歌:「栄光の歌」
公用語 元陽語広波語(広波自治州のみ)
首都 開京
最大の都市 開京
政府
元首等 不明
首相等 不明
面積
総計 km2???位
水面積率 不明
人口
総計(xxxx年 人(???位
人口密度 ?人/km2
GDP(自国通貨表示)
合計(xxxx年 xxx,xxx元陽円
GDP(MER
合計(xxxx年xxx,xxxドル(???位
1人あたり xxxドル
GDP(PPP
合計(xxxx年xxx,xxxドル(???位
1人あたり xxxドル
建国不明
通貨 元陽円(???
時間帯 UTC不明
ISO 3166-1 不明
ccTLD 不明
国際電話番号 不明

元陽国(げんようこく)、通称元陽は、元陽架空国家プロジェクト(GICP)の舞台となっている架空国家。首都は開京

概要

地球に似た架空の惑星にある国。元陽島成島高島諸島広波諸島などからなる島国。その領土内には、平原・盆地・高山などといった多様な地形が存在する。

首都は国の中西部に位置する開京である。

国名の由来は、「日の昇る所」→「日の元」→「陽の元」からで、アルファベット表記は「Guenoa」。「Genyo」と表記する場合もあるが、「げにょう」と読まれてしまう可能性があるため、公的機関の文書等では途中にアポストロフィーを入れて「Gen’yo」と表記し、読み間違えを防いでいる。

国の雅称として「陽邦」(の国()から)があり、企業の名称などにもしばしば使用される。

国旗

正式名称は日星旗(にっせいき、Sun and Star)。1947年、新憲法施行とともに制定された。右下の赤は太陽と力強さを、その隣の緑は緑豊かな大地と平和を、左上の青い星は国の統合と末永い繁栄を表しているとされている。

正式な縦横比は2:3。縦に掲示する際は90度右に回転させる。

国が奨励しているわけではないが、祝日や祭り事の際には国旗を掲げる家や店を見かけることがある。

年代表記

現実世界の地球上の西暦と同じである。

言語

元陽語が公用語として定められている。発音・文法・単語・文字全てにおいて日本語と極めて酷似しているため、日本人が元陽語の文章を読むことも可能である(その逆もしかり)。方言は各地にあり、陽北方言・陽南方言・東北方言・丹海方言・成島方言などが主なものとして挙げられる。標準語は憲法や法律では定められていないが、GKH(元陽国立放送)のアナウンサーが話す言葉が標準的な元陽語とされることが多い。現実世界の漢字にあたる文字は麗字と呼ばれている。

広波自治州では、先住民族の言葉と元陽語が混ざった広波語がお年寄りを中心に話されており、元陽語と並んで自治州の公用語となっている。文法は元陽語とほぼ同じだが、単語に他言語からの借用が見られる。義務教育(小学校)でも教えられているが、日常会話での使用頻度は年々減少しており、若者を中心にほとんど話すことのできない住民も多い。

地形

主な島

元陽国の地形
  • 元陽島

国内最大の島であり、人口の大半が居住する。南北に細長く、北天碌山脈南天碌山脈が脊梁山脈として島を南北に貫く。

  • 成島

元陽島の北にあり、雲成海峡で隔てられている。1989年に海底トンネルの雲成トンネルが開通し、鉄道での行き来が可能になった。面積は元陽島に次いで国内第2位。東部と南西部に丘陵地帯があるが、それ以外は平坦である。

  • 高島諸島

元陽島の南西にあり、多くの島々で構成されている。最も大きな本島(香羅島、からじま)に総人口の約7割が住む。温暖な気候からリゾート地として人気が高い。

  • 広波諸島

元陽島の南東の沖合に位置する、火山活動により形成された列島。小さな15の島で構成されており、そのうちの8島が有人島である。起伏に富んでおり、山に這いつくばるようにして形成された街も多い。

最高峰

泰仙山(3416m)

気候

現実世界のケッペンの気候区分でいえば、ほぼ全域が温暖湿潤気候(Cfa)で、明瞭な四季を持ち、気温の年較差が大きい。特筆すべき地域として、高島諸島南部と広波諸島は年中温暖で四季があまり明瞭でなく、熱帯に近い気候である。とはいえ、極端に過ごしにくい地域は存在しない。降雨量は国の西部で多く東部で少ない傾向にある。

地域区分

元陽国の地方

元陽には、37の県に加えて自治州と「首都特別独立市」が一つずつ置かれている。自治州は憲法に抵触しない範囲で独自の「州法」を制定することができるほか、行政や教育の面でも独自の裁量が認められている。また、首都の開京市は「首都特別独立市」として、どの県・自治州にも属しておらず、市の下に「特別区」が置かれている。首都特別独立市は県、特別区は市と同じ権限を持ち、独立した行政が行われている。県と自治州の下には市・町・村が置かれている。なお、「町」は全て「まち」、「村」は全て「むら」と読む。かつては日本にあるような「郡」が存在したが、1980年の自治体区分基本法の改正により制度上は廃止され、現在は非公式な地域区分として利用されるにとどまっている。

県・自治州・特別独立市をまとめて「州県市」と呼ぶことが多い。

また、人口の多い一部の市は「中核都市」及び「準中核都市」に指定されており、国から一部の権限が委嘱される。これらの市にも「区」が置かれているが、開京市の特別区とは異なり、一部の行政業務を代行するのみである。中核都市は新憲法制定時に国内の主要都市を人口問わず選定したものであり、後に中核都市を補完する目的で、人口80万人以上の都市が準中核都市に指定されるようになった。2021年現在、水無坂市愛山市幡野市豊津市丹珠市が中核都市に、城北市金水市清来市成島市が準中核都市になっている。

地方・州県市一覧

成島地方(なるしま):成島県織野県是浜県美和佐県朝那県
成島に存在する5県をまとめた地方。最大都市は成島県の成島市。寒冷な気候で冬は雪も多い。平野部(成島県・織野県・美和佐県)では大規模農業や酪農が盛んで、野菜や乳製品の生産量では全国トップクラスである。
陽北地方(ようほく):雲井県秋島県須木野県白峰県武岡県
元陽島北西部の地方。最大都市は秋島県の秋島市。夏は涼しく、冬は雪が多く寒冷で、山間部は豪雪地帯となる。農業は稲作や果物の栽培が中心。冬季の農家の副業として、漆器・家具・絹織物などの工芸品の生産が古くから行われている。
京内地方(けいない):開京市水無坂県広川県愛山県萩穂県
元陽の首都圏ともいえる地方で、国内の人口の約8%が集中する。最大都市は首都開京市で、国の政治・経済の中心地として、また流行の最先端の発信地としての地域を揺るぎないものにしている。
陽南地方(ようなん):金水県高岸県平永県海崎県南海県
南天碌山脈の西麓の地方。最大都市は金水県の金水市。夏は比較的高温で日照時間も多い一方、冬は曇りがちで山間部では緯度のわりに雪も多い。工業が盛んで、臨海部では金属・化学工業が、内陸部では機械工業が主力となっている。
北嶺地方(ほくれい):清来県越富県嘉宮県葛瀬県
元陽島北東部の地方。最大都市は清来県の清来市。冬は寒冷な反面雪は少ないが、夏は季節風の影響で日照時間が少なく冷涼かつ多湿となり、年によっては農作物の生産に影響が出る場合もある。
東嶺地方(とうれい):樋山県滝尾県戸倉部県赤岩県長浦県
水燕湾沿いに広がる元陽島東部の地方。最大都市は滝尾県の幡野市。夏は高温多湿、冬は乾燥する。幡野市は首都開京に次ぐ規模の元陽島東部を代表する都市で、開京とは異なる独自の気風を持つ。臨海部では機械・金属・化学工業が盛ん。
丹海地方(たんかい):丹珠県唐崎県豊津県菅代県山更県
元陽島南東部の地方。最大都市は豊津県の豊津市。「南嶺(なんれい)」とも呼ばれる。豊津市は国内有数の歴史と規模を誇る港湾である豊津港を有し、諸外国との交流の深い国際都市となっている。また、豊津市に次ぐ規模の丹珠県丹珠市はかつての都であり、現在も伝統的な建造物が多く残ることから観光地として人気が高い。
三湊地方(さんそう):入船県仁本県苫島県
元陽島最南部の地方。最大都市は苫島県の苫島市。名前は入船・美根井(仁本)・苫島の3港から。気候は元陽島の中では最も温暖である。古くは漁業地域としての側面が強く産業の多様性に乏しかったが、近年は観光業に加え情報通信産業にも力を入れている。
高島地方(たかしま):高島県
香羅島(高島本島)を中心とする高島諸島を指す地方で、高島県1県のみで構成される。最大都市は香羅市。温暖な気候で、特に南部は亜熱帯となる。2000年代以降、亜熱帯動植物の研究機関や大学などを誘致し学術研究振興に注力している。
広波地方(ひろなみ):広波自治州
広波諸島全域を指す地方で、広波自治州1州のみで構成される。最大都市は広波大島平仁川市。先住民の影響を受けた独自の文化や、美しい海をはじめとする豊かな自然を生かし、観光業が盛ん。

歴史

先史時代(約1万5千~2万年前と推定)に、当時元陽島や成島と陸続きだった大陸から人類が移り住む。紀元前8000年頃からは狩猟や漁業を中心とした生活が営まれるようになり、さらに紀元前2000年頃になると農耕も盛んに行われるようになった。同時期、広波諸島には南方の海洋民族が移住し、漁業や海上交易で生計を立てた。

古代

3世紀前半頃、弥加野(みかの)国が現在の高岸県付近に成立。以後周辺の小国を従え、元陽島西部の大部分と東部の一部(現在の清来県・越富県周辺)を支配下に置く。また、麗(現在の照国)へ遣いを何度か送り、この時当時の麗の皇帝から「太陽の昇る東の国」という意味で「元陽」の名を授かり、367年に国号を元陽に改めた。麗字も同時にもたらされた。5世紀後半には海至府(現在の苫島県苫島市周辺)で、現在の三湊地方や丹海地方の一部を領土とする海国と衝突し(海至府の戦い)勝利、領土をさらに広げた。

6世紀中盤に照国の王朝が麗から桂に変わり、中央集権的な国家運営を行うようになると、元陽の皇帝もそれを模倣した国造りを目指すようになった。712年には現在の広川県明筑市に都の太平京が完成。さらに720年、元陽は未開であった現在の東嶺・丹海地方へと進出する(東部開発)。これにより元陽島全域が元陽の領土となった。また、東嶺に水燕(現在の幡野)、丹海に豊津の2港を置いた。8世紀中頃には地方行政の制度を整え、旧海国の地域を除く元陽島の西を「」、東を「」とし、陽を南北(陽北・陽南)に、嶺を南・北・東(北嶺・南嶺・東嶺)に分け、旧海国は「」とされた(六道の成立)。

9世紀以降は皇帝の権力が低下し、政治の実権は貴族へと移った。

中世

12世紀に入ると、元陽各地の有力者が各地で勢力を増す。1156年、藤庭(現在の丹珠)で元国司の松史衡(まつのふみひら)が反朝廷を掲げ武装集団(のちの武士の原型)を率いて挙兵し、約10年にわたり朝廷と争った。松史衡軍は支配に不満を持つ人々の支持を得、1167年には朝廷を倒して実権を奪い、藤庭で藤庭幕府を樹立し、翌年には太平京から藤庭へ遷都し同時に丹珠京に改称。それまで貴族中心であった政治が、武士中心へと移行することとなった。

1351年、藤庭幕府は松家の跡継ぎや皇帝との関係をめぐり分裂し、親幕府派と清統帝による丹珠京の東朝と、反幕府派が清統帝の弟である興武帝を擁立した、丹珠京から30kmほど離れた塔林(現在の丹珠県塔林市)の西朝に分裂した。この分裂は約50年続いた。

1404年に東西両朝は和約を結び、藤庭幕府が再び成立した(新藤庭幕府とも呼ばれる)。しかし政治は安定せず、徐々に各地の武士たちが勢力を伸ばし始め、15世紀の終わり頃からは各地の有力な大名たちが争う戦国時代が始まった。戦乱の世の中で、安芳国(現在の金水県)の有力大名であった神島暢親(かみしまのぶちか)が勢力を伸ばし、16世紀後半には元陽島の大半を掌握。1600年に豊武平の戦いで明岐国(現在の長浦県西部)出身の石尾邦繁(いしおくにしげ)軍を破り、天下統一を達成した。

近世

1603年、神島暢親は志津で幕府を開いた(志津幕府/神島幕府)。神島家による志津幕府の治世は約250年にわたって続き、大きな戦乱の無い天下泰平の世であった。志津は18世紀半ばには人口50万人を超え、当時世界有数の都市となった。幕府は一定以上の領地を持つ武士を「大名」とし、大名の支配している地域は「藩」と呼ばれた。

幕府は17世紀中盤より以前より関心のあった国外への進出を強める。古来より続いてきた照国や照国の東にある東瞭との貿易の推進に加え、1667年には広波諸島への航海を行い、元陽国の政府として初めて広波諸島の人々と接触し、貿易を始めた。さらに17世紀終盤になると、元陽島の北にある成島や南の高島諸島へ進出。成島は南部の水湊(現在の成島市)を、高島諸島は香羅島の港町であった栄港(現在の香羅市)を拠点に開拓を進めた。

18世紀中盤になるとヒト・モノの交流は現実の地球のヨーロッパにあたるイリアータをはじめとする西洋まで広がり、西洋風の文化が流行し、進んだ科学ももたらされた。幕府は「青年使節団」として名家の若者などをイリアータの諸国に派遣したが、これが後に倒幕運動につながることになる。1863年、旧態依然とした体制を打ち破るべく、志津や幡野などの主要都市で「立憲政治・議会開設運動」が起こった。幕府はこれを押さえつけようとしたが運動はやがて幕府内の役人にまで広がり、1877年、第15代将軍神島暢唯(かみしまのぶただ)は政権を皇帝(朝廷)に返還。約700年続いた武士中心の政治が幕を閉じ、翌1878年6月20日、立憲君主制・議会制の元陽帝国が成立した。

近代

1879年には丹珠から志津へ遷都し、志津を開京に改称し、西洋的近代国家としての元陽が始まった。政府は近代化を進め、地方行政区画を「藩」から「県」に改め、学校制度や税制を整えた。1883年には元陽帝国憲法を発布し、翌年には庶民院と元老院からなる二院制の元陽帝国議会が開かれた。

20世紀に入ると西洋国家の帝国主義の流れに乗り、領土拡大を狙い植民地獲得を目指すようになる。1907年には東瞭を、さらに1913年には元陽の南にある風遠島(照国領)と北方のシェドニア連邦ラナン島及びその周辺の島々を植民地化した。また、1914年には広波諸島を併合し、「広波州」とした。この頃には重工業も発達し、各地に工業都市が生まれた。

1910年代の大西方戦争においては直接的な参戦は無かったが、主要諸国の外交問題などを理由に1941年に勃発した北東洋戦争には当事国として参戦。皇帝は参戦に否定的でったが、勢力を増していた軍部、及びその影響下にある政府の発言が優先された形となった。しかし結果として戦争には敗れ、本土は戦勝国による共同統治下に置かれ(広波州以外は~1950・3、広波州は~1961・3)、植民地は全て手放すこととなった。

現代

1946年、国民主権などを新たに定めた新憲法(元陽国憲法)が発布され、翌1947年に施行。これにより、武力を伴わずに帝政廃止を達成した。

北東洋戦争によって各地が焼け野原になった元陽であるが、1950年代以降は急激な経済成長を見せ(高度経済成長期)、先進国のひとつに数えられるようになった。1964年には高速鉄道の新幹線が開京・海崎間で開通し、1965年にはインターナショナル・アスレティックス(現実世界のオリンピック)を開京で開催し、国の復興と成長を世界にアピールした。一方、開京をはじめとする大都市への人口集中と農村の衰退も始まり、都市と農村の格差が拡大した。

1981年には広波州が「広波自治州」となり、立法・行政・教育などに関して独自性が認められた。また、1986年にはシェドニア連邦と条約を結び、終戦以降帰属未定地であったラナン島と周辺島嶼の帰属を確定した。

1990年前後は空前の好景気であったが、その後急激に景気が落ち込んだ。それでも世界有数の経済大国としての地位は揺るいでおらず、現在も主要な先進国の一つとして数えられる。

法・政治

政体

共和制(議院内閣制)をとり、内閣は議会の信任に基づき存在する。

国家元首は大統領。ただし、あくまで儀礼・象徴的な立ち位置で、行政権は基本的に内閣(首相)にあり、大統領は内閣の首相をはじめとする各大臣の任命などを行うにとどまる。また、元陽国防軍の最高司令官は大統領が務める。被選挙権は30歳以上(2006年の憲法改正以前は40歳以上)の元陽国籍保持者に限られ、18歳以上の国民による直接選挙で選ばれる。任期は4年で、3選は認められていない。

立法権は国会に、行政権は内閣(首相)に、司法権は裁判所に与えられる三権分立制を採用している。

政教分離が図られており、宗教団体が政党を設立することや、宗教的な文言を政党の綱領に加えることは憲法や法律で禁止されている。

行政

行政府の長たる首相は国会で国会議員による選挙で選出され、一般的に下院第一党の党首が首相となる。首相は自身の指名に基づいて内閣を組織し、行政権を行使する。国際会議や首脳会談には首相が出席するが、特に重要な国際イベントには大統領も同席し、首相と協力して外交を行う。

立法

元陽国憲法を最高法規として、そのもとに法律(前述の州法含む)・政令・条例などが定められる。憲法は1978年・2006年の2回改正されている。

国会は上院と下院で構成される二院制。両方とも直接選挙で全国から選出される国会議員によって構成される。任期は上院が6年(3年ごとに半数改選)、下院が4年である。優先権は下院にあり、上院は下院で決議された事項を審査する機関という側面が強い。上院は比例代表制、下院は小選挙区制を採用している。

二大政党制が長らく続いており、民主連合(中道右派)と革新党(中道左派)が中心的な政党となっている。その他の政党としては、元陽自由党(中道右派)、緑の党(中道左派)、社会党(左派)などがある。

行政機関

  • 内閣
  • 内閣府
    • 自治省
    • 法務省
    • 外務省
    • 財務省
    • 労働省
    • 国防省
    • 厚生保健省
    • 教育文化省
    • 農水食糧省
    • 経済産業省
    • 国土開発省
    • 自然環境省

など

地方自治

県と自治州には知事と県議会・州議会が、首都特別独立市には市長(知事と同等の権限を持つ)と市議会(県議会・州議会並みの規模)が、市区町村には市区町村長・市区町村議会が置かれる。

軍事

元陽国防軍が存在する。陸軍・海軍・空軍と沿岸警備隊によって構成されている。憲法で侵略戦争や紛争の解決手段としての武力行使は否定されており、海外での活動も人道支援活動や同盟国の安全確保に限られる。志願制。

治安維持・情報機関

文民警察。元陽警察庁・国家公安委員会と、各県・自治州及び開京市の警察本部・地方公安委員会による二層構造である。

近年世界各地で発生しているテロへの対策を目的に、2007年に国防省の外局として国防情報局が設立された。外交官などを通した諜報活動やテロ・スパイ対策を行う。

経済

資本主義・市場経済を採用している。国内の資源に乏しいため、加工貿易が盛んであり、世界トップクラスの技術を誇る工業国となっている。1960~70年代の高度経済成長により、先進国の仲間入りを果たした。2000年代以降は、新興国の台頭に対抗すべく情報通信産業などに国を挙げて力を入れている。

国内総生産(GDP)は現在世界3位である。

通貨は元陽円(GEY)。世界的信任を有する通貨単位である。現実世界の日本円とのレートは1元陽円=1日本円。

農林水産業

農業

畑作・稲作がほぼ全域で盛んに行われている。地形や気候に合わせた、様々な作物が栽培されている。成島地方では酪農も盛んである。

林業

外国産木材の流入や後継者不足により衰退したが、現在でも一部の山間部で続けられており、少量ではあるが高品質な木材が生産されている。

漁業

沖合漁業と沿岸漁業が中心。漁業規制の影響もあり、近年では養殖業や栽培漁業に力が入れられている。

鉱工業

工業

世界に名だたる工業国である。国内の資源に乏しく、輸入した原料を加工して輸出する加工貿易が盛ん。機械・自動車・電子機器・航空宇宙などの分野では世界最高峰の技術を持つとされる。

鉱業・採掘業

鉱山はかつて全国に多数あったが、輸入量の増加や採掘量減少に伴い閉山が相次いだ。一方、石材の採掘場は一時よりは減少したものの各地で操業している。

商業

開京・水無坂・愛山周辺の「首都圏」、幡野を中心とし水燕湾沿いに広がる「東嶺圏」、丹珠・唐崎・豊津の周辺に広がる「丹海圏」が三大都市圏を形成し、巨大な商圏となっている。特に世界都市として知られる開京には世界各地の企業の元陽支社が置かれており、国内における国際的な経済活動の中心となっている。

交通

鉄道

元陽国有鉄道(国鉄、GNR)が高島県と広波自治州を除いた国内のほぼ全域に路線を張り巡らしている。また、都市部を中心に私鉄や公営の地下鉄・路面電車なども発達している。

1964年に世界初の高速鉄道である新幹線が開京~海崎間で開通し、その後路線が広がった。200~300km/hというスピードで、主要都市間の短時間での移動を可能にしている。最高速度500km/hに達する磁気浮上式鉄道の計画もなされている。

道路

最初の高速道路は愛山~水無坂間で1961年に開通した。現在は広波自治州を除く全県に通っており、都市間高速道路・都市高速道路ともに発達している。制限速度は原則100km/hで、片側一車線の区間やカーブの多い区間では80km/hとなる。一部区間では120km/hへの引き上げも検討されている。

一般道は全国に張り巡らされており、現在ではその8割以上が舗装されている。制限速度は、郊外や一部の高規格道路で70km/hまたは80km/h、市街地・近郊地域で40km/hまたは50km/h、狭隘な道路や生活道路で30km/hが一般的。

なお、運転免許は種別によって差はあるものの、日本でいう普通自動車第一種免許は18歳から取得可能である。日本の原動機付自転車免許にあたる免許は16歳から取得できるため、公共交通機関が発達していない地方の農村部では高校生が通学手段として使うことも少なくない。

海運

島国であることから、貨物・旅客ともに多くの海運会社が存在しており、世界的な企業から離島間を結ぶ小規模なものまで多くの会社がある。大都市を中心に各地に港湾が建設されている。

航空

元陽航空(GAL)がフラッグ・キャリアとして存在し、国内外に路線を持つ。そのほか中小規模の航空会社も多数ある。空港は各地に存在し、飛行場を拡張した程度の小規模なものから、ハブ空港と言われる大規模な国際空港まで多様である。

首都圏においては、水無坂市の臨海部にある水無坂空港が空の玄関口として機能していたが、1974年に広川県内陸の京南泉市泉国際空港(首都国際空港)が開業すると、水無坂空港は国内線中心の空港となった。1978年には首都・開京と空港を結ぶ鉄道が開通し、利便性が格段に向上した。首都圏以外では、滝尾県澪之川市東嶺国際空港や豊津県豊津市の豊津丹海空港などが主要な空港として機能している。

国民

民族

元陽人が9割を超え、単一民族国家とされることも多い。広波自治州には広波語を話す広波民族も住んでいるが、元陽人との同化が古くから進んでおり、元陽語も一部のお年寄りを除き問題なく通じる。1981年の広波自治州設置時に制定された広波文化保護振興法により、独自の文化の保護・再興が進められている。

元陽国籍を持たない外国人も約200万人が居住しており、近年増加傾向にある。かつては旧植民地出身者が多数を占めたが、1980年代以降は出身国の多様化が進んでいる。

国籍

外国人が元陽国籍を取得する(帰化)際は、5年以上の居住歴がある上で能力・素行・生計などの条件を満たす必要がある。

20歳になるまでに多重国籍となった場合には原則22歳までに、20歳以降に多重国籍となった場合は多重国籍になった時から2年以内に国籍を選択することが望ましいとされる。

人名

苗字・名前の数のランキングでは日本と差異があるが、日本のポピュラーな苗字の大半は元陽でも存在している。元陽独自の苗字もある。

夫婦同姓が原則だが、パスポートや各種免許証には旧姓の併記が可能である。

教育

初等・中等教育

6年間の小学校(初等教育)・3年間の中学校(前期中等教育)が義務教育となっており、これらは無償である。

中学校卒業後は、卒業者の多くが高等学校に進学する。専修学校の高等課程や、高等専門学校(5年制の高等教育機関、修了後に大学3年次に編入することが可能)に進学する者もいる。中学校卒業者の進学率は約99%で、中卒就職者は非常に少ない。

後期中等教育を担う高等学校は3年制(専攻科などを含めるとそれ以上となる場合もある)で、普通教育を施す普通科や、工業・商業・農業系の専門学科などの学科が存在する。高等学校卒業者に占める大学・短期大学進学者の割合は約50%だが、地域差が大きく、大都市部では70%程度に達する地域もある一方で、地方では40%を切る地域も珍しくない。大学進学にあたり、毎年1月には「大学総合適性試験」(略称:総合適試)という共通試験が実施され、毎年約35~40万人が受験する。国公立大学の入学志望者は必ず受験する必要があり、私立大学でも入試形式によっては総合適試を受験しなくてはならない。大学・短大進学以外の進路としては、専修学校への進学や就職などが挙げられる。

塾や予備校などの受験産業が諸外国に比べて発達しており、また高等学校は入試難易度(学力)による階層化が激しいことが特徴である。

また、学校の課外活動としてスポーツや音楽などの部活動が盛んである。かつては教員が各部活動の顧問を兼任していることが一般的であったが、近年は教員の負担軽減を目的に地域在住の外部の指導者を招くことが多くなっている。

高等教育

大学は医学部や薬学部などを除き4年制。国公立と私立の割合はおよそ6対4で、国公立大学がやや優勢である。名門大学には、開京大学(国立・開京市)、陽北理工大学(国立・開京市)、丹海大学(国立・豊津市)、東嶺大学(国立・幡野市)、文林大学(私立・開京市)、慧城大学(私立・開京市)などがあり、優れた研究実績や教育水準により国内外から高い評価を得ている。

文化

料理

元陽料理は四季折々の食材を多用した元陽独自の料理で、近年は海外でも人気が高い。また、各地に郷土料理が存在している。

スポーツ

現実世界の地球と同じようなスポーツが行われている。人気の競技は、サッカー、野球、バスケットボール、バレーボール、陸上競技など。寒冷な地域ではウィンタースポーツも盛んである。いくつかのプロスポーツ選手権があるが、その中でもサッカーのGリーグと野球のプロ・リーグの人気が突出している。

1965年には開京で国際的なスポーツの祭典であるインターナショナル・アスレティックスの夏季大会を開催。その後冬季大会も2度実施している。現在は開京で2回目となるインターナショナル・アスレティックスを開催すべく、誘致活動が進められている。

メディア

新聞

主要全国紙としては元陽日日新聞、中央新聞、陽邦新聞が3トップとなっており、地方紙も各県にある。

テレビ

ニュース、ドキュメンタリー、バラエティーなど幅広いジャンルの番組がある。全国にネットワークがある局は、各新聞社及びその地方子会社などとグループ企業を形成している。主要ネットワークは、GKH(元陽国立放送、国営)、GTV(元陽テレビ、元陽日日新聞グループ)、CBS(中央放送、中央新聞系列)、ANB(ANBテレビ、陽邦新聞グループ)。

関連項目

外部リンク